現役の長距離運転手のイッシーです。
もうかれこれ20年近く大型トラックに乗っていますが初めて乗った時はあまりの大きさにドキドキしました。
今でこそ慣れましたが、たまに初心者ドライバーの運転を見ていて思うことがあります。
運転の経験を積めば慣れてはいくのですが、トラックの運転にはコツがあります。
今回は大型トラックを運転するにあたりコツとテクニックをお伝えします。
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目次
大型トラックの運転は難しい?
大型トラックに乗り始めたときは正直僕も難しいと思いました。
乗ってるうちに慣れてくるし今では難しいとは思わなくなりました。
しかしややこしい状況には多々遭遇します。
狭い道での左折や曲がり方、スペースの無い所での車庫入れやホーム付けのバックなどです。
この場合は難しいというよりは何回切り替えしたらいけるとか、これは無理だ、などの判断ができるようになったという感じです。
そしてその場合はどうしたらよいのかという対応ができるようになりました。
大型トラックの運転は決して難しくはありません。
しかしそれにはいくつかのポイントやコツがあります。
よく感覚で覚えろという先輩がいますが理屈を分かっていたほうが運転の上達も早いです。
それではトラックのコツやタイミングなどのテクニックをご紹介します。
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大型トラックの車両感覚について
大型トラックは本当に大きいです。
車両感覚を掴むのは非常に重要になってきます。
大型トラックは車幅も広く左のミラーなんか注意をしないとあっという間に吹っ飛ばしてしまいます。
道路を走っていても車線ギリギリだし、高速道路の料金所も幅はカツカツです。
狭い道路で大型トラック同士が並走する時や対面通行ですれ違う時など車幅感覚がしっかりしてないと接触事故を起こしてしまいます。
逆に車幅感覚が分かっていると非常に運転が楽になります。
車幅感覚はバックやホーム付け、右左折時など全てにおいて関係してきます。
車幅感覚を養うコツとは!
車幅感覚を養うコツは、まずしっかりと左のミラーの位置を覚えることです。
左のミラーはトラックの幅より外に出ています。
左のミラーを意識することは車幅感覚を覚えるステージ1です。
また道路の車線を意識することも大事です。
初心者のうちは走行中にバックミラーを見て車線とトラックの位置を確認して見ましょう。
大型トラックの曲がり方のコツ
右折や左折、カーブなど大型トラックで曲がる時のコツはハンドルを切るタイミングがポイントになってきます。
ダンプや生コン車など大型トラックは色々とありますが貨物用の12メートルトラックは非常に長いです。
ハンドルを切るタイミングで曲がる位置がかなり変わってきます。
そこで気をつけないといけないのが内輪差とオーバーハング(けつ振り)です。
交差点での左折時の内輪差による巻き込み事故は後をたちません。
ミラーでしっかりと確認しましょう。
また大型トラックは大きくハンドルを切るとその分テール(お尻)も車線をはみ出し大きくケツを振ります。
そのオーバーハングでの引っ掛け事故も意外と多いんですよね。
オーバーハングについてはこちらの記事で詳しく説明しています。
大型トラックの内輪差のコツ!
まずは内輪差のコツです。
内輪差を把握するにはタイヤのあるポイントが大切になってきます。
画像に2つタイヤが並んでますが、その2つのタイヤのちょうど真ん中です。
この真ん中の位置が曲がりたいポイントを過ぎれば内輪差は大丈夫です。
タイヤの真ん中の位置より早くハンドルを切ってしまうと内輪差によりトラックが寄りすぎてしまいます。
なので少し行き過ぎてしまうくらいがいいかもしれません。
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トラックはケツを振る
トラックはよくケツを振るといいます。
いわゆるケツ振りですが正式名称はオーバーハングです。
タイヤの軸(中心)よりはみ出した車体の部分のことでハンドルを切るとその部分が大きく外回りする現象のことです。
トラックは車体が大きいのでケツ振りも大きくなり事故が発生しやすいです。
よくあるケツ振り事故はトラックホームからの切り離しや交差点での右左折時、路上のガードレールなどです。
ケツ振りで人を挟んでしまう可能性もあるので要注意です。
大型トラックのオーバーハングのコツ
オーバーハングのコツはハンドルを切り過ぎないことです。
特にスピードが出ていない状態でハンドルを思いっきり切ると車線をはみ出し大きくケツを振ってしまいます。
大型トラックのオーバーハングによる接触事故は非常に多いです。
オーバーハングについては画像で説明した方がわかりやすいと思うのでこちらの記事で説明させて頂いています。
オーバーハングの気を付けるポイントや事故の実例について詳しく解説しています。
大型トラックの右折と左折のコツ
トラックの交差点での右折や左折は一般車両や歩行者を巻き込む事故が発生する可能性があります。
特に気をつけて運転する必要があります。
主に左折では内輪差による事故、右折ではオーバーハングによる事故が多いです。
左折の巻き込み事故は中型トラックも同様に多いです。
中型トラックの左折のコツも大型と変わりません。
シャーシの長さが違うけどハンドルを切るポイントは似ています。
右左折時のコツやポイントについても別記事で更に詳しく説明させて頂きます。
トラックの接車とは
トラックの接車とは物流センターなどの荷物が置いてあるホームにトラックを接岸することです。
基本的にトラックの後ろの扉(カンノン)を開けてバックで真っすぐに接車します。
ホーム付けとも言います。
両隣にトラックが接車している場合や前のスペースが狭い現場では接車するのが難しくミラーにあてる事故が頻繁に起きてしまいます。
トラックの接車にはコツと経験が必要になります。
大型トラックのホーム付けのコツとは!
雑貨の路線便ではよくホームにトラックがズラリと並んでいます。
あそこにトラックを入れるの意外とキツいんですよね^^;
広いホームならいいですが、前が狭いと大変です。
右にも左にもトラックが止まっていて相手のミラーに少しでも接触するとえらいことになります。
そのような時のコツですがなるべく角度をつけずにトラックのケツを侵入させることです。
角度が大きいと内輪差やオーバーハングも大きくなってしまいます。
ハンドルを切るのが早い場合はトラックはどんど寄っていくし遅すぎてもいけません。
入れる努力よりトラックをホームに対してまっすぐにする努力をします
なのでできるだけ進入角度をつけずに止まっているトラックに対してまっすぐに入るようにした方が早いです
その時に大事になるポイントが先程の後輪のタイヤの真ん中の位置です。
あのタイヤの位置が止まっているトラックの中に入れば立て直す為にハンドルを切っても寄ることはありません。
トラックを真っ直ぐにしましょう。
大型トラックの車庫入れのコツ
車庫入れのポイントもホーム付けと同じです。
最後部に気を付けながら後輪の軸をいれます。
車庫入れで注意したいのは一般道での場合です。
前方、後方から車がきている時はハザードランプをつけて車が過ぎ去っていって車庫入れをするのに十分な安全を確保してから落ち着いて車庫入れして下さい。
また歩道にいる歩行者には細心の注意を払いましょう。
交通量や歩行者が多く危険な車庫では会社の人間に誘導をしてもらって下さい。
あなたはドライバーに向いてる?
ドライバーには向き不向きがあります。
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大型トラックのバックのコツとは!
大型トラックのバックで注意してほしいのがハンドルを切りながらバックするときです。
ハンドルを切りながらバックするとトラックのキャビン側は大きく膨らむイメージになります。
右にハンドルを切ってバックする時は助手席側、左にハンドルを切ってバックする時は運転席側を必ず確認しましょう。
最近はバックカメラのついたトラックも増えましたがカメラの付いていないトラックではバックは非常に危険です。
不安な場合はトラックを降りて見に行くか誘導してもらいましょう。
トラックの坂道発進時の注意点とは!
最近のトラックにはほとんどイージーゴー(フソー)のようなブレーキシステムが付いています。
止まっている状態でブレーキを踏むとサイドブレーキがかかり、アクセルを踏むと解除になります。
ここで注意してほしいのが、たまにこのブレーキシステムのスイッチがオフになっていることです。
これに気付かずブレーキから足を外すと坂道なら勝手に車が動きだします。
この事故は意外にも多いんです。
車検や点検でメーカーからトラックが帰ってくるとオフにされていることがあります。
下り坂でのコツや注意点とは!
現在大型トラックにはリミッターという速度制御装置が付いており時速90キロ以上は出ないようになっています。
しかし下り坂ではぐんぐん速度がでていきます。
気がつくと140キロなんてことも!
なので注意して速度を調整する必要があります。
合わせて注意したいのがブレーキです。
ブレーキをかけすぎるとエアーも無くなるし、ブレーキシステムが熱を持ちブレーキが効かなくなってしまいます。
下り坂でブレーキが効かなくなるとかなり危険です。
コツとしてはエンジンブレーキや排気ブレーキを使いわけ速度が出過ぎないようにすることです。
トラックの高さを知っておく!
大型貨物トラックの高さは3.8メートルです。
トラックの仕様により高さは変わりますが自分の乗るトラックの高さは把握しておかないと、歩道橋や高架にぶつける大事故になりかねません。
渋滞で止まる時のコツ!
高速道路の渋滞に引っかかりやむなく停車する時があると思います。
その時に注意してほしいのが最後尾に止まっている車にひっついて止まらないという点です。
前の車と距離をとらずに停車すると、もし後ろからきた車に追突(おかま)されたときに挟まれる可能性があります。
実は追突事故で挟まれて亡くなる方がかなりいらっしゃいます。
トラックのミラー調整は必ずしよう
大型トラックの運転テクニックを磨こう!
今回は大型トラックの運転のコツやテクニックを書いてみました。
慣れるということは重要ですが、ポイントを掴んでおくと慣れるのも早いです。
狭いところでは無理をせず焦らずにゆっくりと慎重に運転をして下さい。
大型トラックの運転は決して難しくはありません。
事故をしない運転手でいつづけることがプロとして求められるポイントです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。