大型トラックにはリミッターという速度制御装置が付いています。
これにより時速約90㎞以上がでない設定になっています。
リミッターを解除する事は違法行為で摘発されますが未だにリミッターを解除して走っているトラックを見かけます。
今回はコマいじりといわれるジョイントについて書いてみたいと思います。
大型トラックのコマいじりとは!
実はトラックや車ってスピードメーターの速度は同じでもそれぞれ微妙に実際の速さは違うんですよね。
タイヤを変えただけでもタイヤの外径が変わるので速度も変わってきます。
そのような速度の誤差を修正・補正するのに使われるのがエルジョイント(通称コマ)と呼ばれる部品です。
エルジョイントの付け方
元々装着されている純正のエルジョイントをコマ数3%~のエルジョイントと差し替える事でトラックの速度を調整できるわけです。
例えば10%のコマ数のLジョイントを付けると同じ速度90㎞でも10%速度が上がり実測では時速99㎞出るわけです。
この原理を利用してリミッターの限界値を上げるのがコマいじりと言われている行為です。
なので厳密にいうとリミッター解除とは少し意味が違います。
そもそも今トラックの速度は実測よりも少し遅く設定されています。
僕のトラックもメーターで93㎞でも実際は87㎞くらいしか出てません。
コンピューターで実測の93キロが出るように設定してくれと頼んでもディーラーは絶対にやってくれません。
実測より遅くても誤差の修正はしてくれませんし、スピードを変更する行為自体が禁止されているとディーラーの方が言っていました。
なので個人がエルジョイントを購入して勝手にいじるなんて事は絶対にやめておくべきでしょう。
エルジョイントの付け方もよく聞かれるのですが違法行為になるのでご了承ください。
トラックのコマをいじると距離も変わる!
上記でコマ数10%のエルジョイントを付ければ速度が10%上がるといいましたが、実は距離が10%縮むんです。
例えば東京から大阪間で550キロだとすると495キロしか距離が出なくなります。
明らかに1人だけ日報の距離がおかしいですよね。
会社にもバレますし犯罪行為なので解雇される可能性がだってあります。
トラックを売却する時に仮に100万キロ走っていても90万キロになるわけで走行距離の誤魔化しにもなり詐欺ですよね?(これは僕の勝手な想像ですが)
トラック運転手で年収アップするのは簡単です。
こちらの記事でくわしく解説していますのでご覧ください。
さいごに
今回はトラックのコマいじりについて書いてみました。
昔ほどではないけど今でも明らかにスピードのおかしいトラックもいます。
皆んなが真面目に走っている中このようなトラックはすぐに警察やトラック協会のスピードリミッター不正改造通報受付に通報されます。
通報されて運輸局などから監査が入ると個人の問題では済まされません。
絶対に不正改造はやめておきましょう。