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輪止めと歯止めの違いは?意味・使い方・トラックで必要な理由を現役運転手が解説

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輪止め 歯止め 違い

こんにちは!
長距離トラック運転手のイッシーです。

私は20年以上トラックの運転手をしています。

トラックのタイヤの前後に、黄色や黒色のブロックみたいなものが置かれているのを見たことがありませんか?
あれが「輪止め」です。

しかし運送会社やドライバーによっては、
「歯止めして!」
と言うこともあります。

そこで初めて聞いた人は、
「輪止めと歯止めって違うものなの?」
と思いますよね。

結論から言うと、トラック業界の現場では輪止めと歯止めをほぼ同じ意味で使っていることが多いです。
ただし、言葉そのものの意味には少し違いがあります。

この記事では、輪止めと歯止めの違いをはじめ、輪止めとは何か、トラックで輪止めをする理由、正しい使い方、輪止めロープ、忘れ防止、事故対策まで20年以上トラックに乗ってきた経験も交えて紹介します。

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目次

輪止めと歯止めの違いは?

まず一番気になる「輪止めと歯止めの違い」から説明します。

簡単に言うと、輪止めは車輪やタイヤが動かないように固定する器具。
歯止めは本来、物や動きが進まないように止めるという、もう少し広い意味を持つ言葉です。

ただしトラックの現場では、タイヤの下に入れる同じ器具を「輪止め」「歯止め」のどちらで呼ぶこともあります。

呼び方基本的な意味トラック現場での使われ方
輪止め車輪を動かないようにする器具よく使う
歯止め動きや回転を止めるもの輪止めと同じ意味でも使う
車輪止め車輪を固定する器具輪止めとほぼ同じ
輪留め車輪を動かないよう留めるもの輪止めとほぼ同じ意味
車止め車を止めるものを広く指す現場によって使うこともある

つまり、トラック運転手同士で「歯止めして」と言われたら、基本的には輪止めをタイヤへ設置することだと思っていいでしょう。

輪止めとは

輪止めとは、トラックや車のタイヤが勝手に動かないようにするための器具です。
駐車中のタイヤと路面の間へ設置して、車両が前後へ動くのを防ぎます。

  • 坂道での駐車
  • 荷物の積み降ろし
  • ホームへの接車
  • フォークリフトを使った荷役
  • 長時間の停車

小さな器具ですが、大型トラックを物理的に止める重要な安全用品なんです。

歯止めとは

歯止めという言葉は、輪止めより意味が広いです。

例えば、
「物価上昇に歯止めをかける」
「事故の増加に歯止めをかける」
という言い方もしますよね。

つまり、何かが進みすぎたり、動いたり、悪化したりするのを止める意味があります。
しかしトラック業界では、タイヤを止める輪止めのことを「歯止め」と呼ぶ会社やドライバーもたくさんいます。

トラック業界では輪止めと歯止めをほぼ同じ意味で使う

私は20年以上トラックに乗っていますが、現場では「輪止め」と「歯止め」の両方を聞きます。
会社によっても違います。

ある会社では、
「輪止めヨシ!」
と言いますし、別の現場では、
「歯止め入れて」
と言われたりします。

意味としてはほぼ同じです。
現場では名前の違いよりも、ちゃんとタイヤへ設置しているかの方が大事です(笑)

輪止め・輪留め・車止めの違い

輪止めについて調べていると、「輪留め」「車止め」という言葉も出てきます。
これも少しややこしいですよね。

輪止めと輪留めの違い

輪止めと輪留めは、トラックや車の現場ではかなり近い意味で使われています。
どちらもタイヤや車輪が動かないようにするものを指すケースがあります。

呼び方が違うだけで、現場では同じ器具を指している場合も多いです。

輪止めと車止めの違い

車止めという言葉は輪止めより広く使われます。
例えば駐車場の奥にある、タイヤがそれ以上進まないようにするコンクリート製のブロックも「車止め」と呼ばれます。

一方、トラック運転手が持ち運んでタイヤへ置くものなら「輪止め」や「歯止め」と呼ぶ方が分かりやすいです。

輪止めの読み方

「輪止め」は「わどめ」と読みます。
車輪が動かないように止めるための器具です。

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トラックの輪止めは何のためにする?

輪止めの一番大きな目的は、停車しているトラックが勝手に動き出すのを防ぐことです。

大型トラックは車体だけでもかなりの重量があります。
荷物を積んでいれば、さらに重くなります。

そんなトラックが勝手に動き出せば、小さな事故では済みません。
パーキングブレーキだけに頼らず、輪止めを使ってタイヤそのものを物理的に動きにくくすることで、事故防止につながります。

坂道でトラックが動き出すのを防ぐ

輪止めの必要性が一番分かりやすいのは坂道です。
少しの傾斜でも、大型トラックが動き始めれば大変です。

下り坂だけではなく、上り坂でも車両が後退する可能性があります。
坂道では特に、確実にパーキングブレーキをかけたうえで、現場のルールに従って輪止めを設置することが大切です。

平地でも輪止めをする意味

「平らなところなら輪止めなんていらないんじゃないの?」
と思う人もいるでしょう。

しかし、見た目では平らに見えても微妙に傾斜している場所があります。

また、「坂道だけ輪止めをする」「今日は平地だからしない」と手順を変えていると、必要な時に忘れる原因にもなります。

そのため、会社や荷主によっては平地でも必ず輪止めをするルールになっています。
毎回同じ手順で停車する方が、忘れ防止にもなります。

フォークリフト荷役では輪止めが特に重要

私は大手路線便のホームなどで、フォークリフトがトラックの荷台へ直接入って荷物を積み降ろしする場面を何度も見てきました。

大型のフォークリフト自体にもかなりの重量があります。
さらに荷物を持ったフォークリフトがトラックの荷台へ出入りします。

その時にトラックが動いたらどうなるでしょう。

荷台とホームの位置がずれたり、フォークリフトが転落したり、人を巻き込んだりする可能性があります。
トラックをホームへ接車して荷役する時は、輪止めが非常に重要な安全対策になります。

輪止めの正しい使い方と置く位置

輪止めは、ただタイヤの近くに置けばいいわけではありません。
タイヤが動こうとした時にしっかり受け止められるように設置することが大切です。

タイヤにしっかり接触させる

輪止めはタイヤと路面の間へ設置します。
タイヤから大きく離れた場所へ置いてしまうと、車両が動いてから輪止めへ当たることになります。

基本的にはタイヤへしっかり沿わせるように設置します。

車が動く可能性がある方向を考える

坂道などでは、車両がどちらへ動く可能性があるのかを考える必要があります。

設置方法は道路状況や作業場所、会社のルールによって異なる場合があるので、現場の安全手順に従ってください。

荷役作業を始める前に設置する

輪止めは荷役が始まってからではなく、作業前に設置しておきたいところです。

私なら、
トラックを停車する。
パーキングブレーキを確認する。
輪止めを設置する。
その後に荷役へ入る。

というように、一連の流れとして覚えておく方が忘れにくいと思います。

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トラックの輪止めは法律で義務なの?

「トラックは輪止めをするのが法律で決まっているの?」
と気になる方も多いと思います。

一般的なトラックの駐車について、どんな場所でもすべてのトラックが必ず輪止めを設置しなければならない、と単純に考えるのは適切ではありません。

  • 会社の社内ルール
  • 荷主の構内ルール
  • 荷役作業の安全手順
  • 作業現場ごとの規則

こういったルールで輪止めが必須になっているケースは多くあります。

ここで大事なのは、「法律で一律に義務じゃないなら、やらなくていい」と考えないことです。

大型トラックの逸走事故は重大事故につながります。
自分の会社や荷主、作業場所で決められている安全ルールを必ず守りましょう。

サイドブレーキだけではダメなの?

「パーキングブレーキをかけているなら輪止めはいらないのでは?」
と思うかもしれません。

しかし輪止めには、パーキングブレーキとは別にタイヤそのものを物理的に止める役割があります。

つまり、
パーキングブレーキ。
そして輪止め。
二重に安全対策をするという考え方です。

パーキングブレーキをかけても輪止めを使う理由

大型トラックが勝手に動き出した時の被害は非常に大きくなる可能性があります。

  • 歩行者や作業員を巻き込む
  • フォークリフトが荷台から落ちる
  • 建物や他のトラックへ衝突する

こういった事故を防ぐためにも、荷役現場などでは輪止めを併用する意味があります。

車種や装備によってブレーキ方式は違う

昔のトラックと現在のトラックでは、パーキングブレーキの構造や安全装備も変わっています。

しかし、「新しいトラックだから絶対に動かない」とは考えない方がいいです。
車種や年式、装備によって仕様も違います。

輪止めを使う決まりがある現場なら、車両の新旧に関係なくルール通りに設置することが大切です。

輪止めロープはなぜ必要?

輪止めにはロープが付いているものがあります。
このロープ、ただ持ち運びやすくするためだけではありません。

  • 外し忘れ
  • 置き忘れ
  • 紛失

こういったトラブルを防ぐのにも役立ちます。

輪止めの外し忘れを防ぐ

輪止めをタイヤへ入れたまま発進しようとするドライバー。
実はいます。

私もあります(笑)

発進しようとすると、
「ゴッゴッゴッ」
となって、
「あっ、輪止め外してない!」
と気付くわけです。

恥ずかしいですが、長くドライバーをやっていると一度くらい経験した人もいるんじゃないでしょうか。

ロープを目立つ場所へ掛けておけば、乗車する時に気付きやすくなります。

輪止めの置き忘れ・紛失を防ぐ

輪止めを現場へ置いたまま出発してしまうこともあります。
毎日いろいろな場所へ行く長距離ドライバーの場合、一度忘れると取りに戻るのも大変です。

ロープ付きなら左右の輪止めをまとめやすく、収納場所も決めやすくなります。

輪止めホルダーも便利

トラックに輪止め専用のホルダーがあれば、
使ったら戻す。
出発前に確認する。
という習慣を作りやすくなります。

輪止めは決めた場所に必ず戻す。
これだけでも忘れ防止になります。

輪止めを忘れた・外し忘れた時に起こること

輪止めの忘れには大きく3つあります。

忘れ方起こること
設置を忘れるトラックが動き出す危険
外すのを忘れる発進時に輪止めへ乗り上げる
回収を忘れる現場へ置き忘れる

輪止めをするのを忘れる

一番危険なのが、必要な場所で輪止めを設置し忘れることです。
特に坂道や荷役中では、トラックが動き出せば重大事故につながる可能性があります。

「今日は大丈夫だろう」ではなく、決められた手順通りにやることが大切です。

輪止めを外すのを忘れる

これは私も何度もあります。

エンジンをかけて、さあ出発しようとすると、
「ゴッ、ゴッ」
となる。

そこで、
「輪止めや!」
と気付くんです(笑)

しかし輪止めやタイヤを傷める可能性もあるので、本来は発進する前に気付かなければいけません。

現場へ輪止めを置き忘れる

輪止めを外したのに、その場へ置いたまま出発するパターンもあります。

  • ロープを使う
  • ホルダーへ必ず収納する
  • 発進前に車両周囲を確認する

こういった習慣を作るのが効果的です。

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トラックの輪止め事故はなぜ危険?

大型トラックは非常に重い車両です。
駐車中にゆっくり動いただけでも、人が挟まれれば大事故につながります。

坂道での逸走

坂道でパーキングブレーキや停車措置が不十分な状態になると、トラックが勝手に動き出す危険があります。

大型トラックが一度動き始めれば、人間の力で止められるものではありません。
絶対に自分で体を張って止めようとしてはいけません。

荷役中に車両が動く

フォークリフトが荷台へ入っている時にトラックが動けば非常に危険です。

ホームとトラックの隙間が広がれば、フォークリフトが転落する可能性もあります。
だから荷役前の輪止め確認が大切なんです。

人や建物を巻き込む危険

道路上や構内で大型トラックが勝手に動けば、人、他の車、建物、設備などを巻き込む可能性があります。

小さな輪止めですが、重大事故を防ぐための大切な安全器具です。

輪止めの種類と選び方

輪止めにもいろいろなタイプがあります。

種類特徴向いている使い方
ゴム製重さがあり安定しやすい安定感を重視
樹脂製比較的軽い持ち運びやすさ重視
ロープ付き回収しやすい忘れ防止
反射材付き暗い場所でも見つけやすい夜間運行
2個セットペアで管理しやすいトラックでの常備

ゴム製の輪止め

ゴム製はある程度重量があるので、安定感があります。
毎日同じ場所で使う場合などにも使いやすいタイプです。

樹脂製の輪止め

樹脂製は比較的軽く、持ち運びしやすいのがメリットです。
トラックへ常備して、毎日何度も出し入れするドライバーには扱いやすいでしょう。

ロープ付きがおすすめ

個人的にはトラックドライバーならロープ付きが便利だと思います。
輪止めを左右まとめて管理しやすいですし、外し忘れや置き忘れ対策にもなります。

反射材付きなら夜間も見つけやすい

長距離ドライバーは夜間に荷役することもあります。
暗い場所では黒い輪止めが見えにくいことがあります。

反射材付きならライトなどが当たった時に見つけやすくなります。

サイドブレーキの引き忘れを防ぐには

輪止めだけではなく、パーキングブレーキの確認も大切です。

人間は毎日同じ作業をしていると、無意識でやるようになります。
これは便利な反面、「やったつもり」になることもあります。

そのため、停車時の確認を毎回同じ順番にするのがおすすめです。

停車時発進前
1. 停車1. 車両周囲を確認
2. パーキングブレーキ確認2. 輪止め回収
3. シフト位置確認3. ホルダーへ収納
4. 輪止め設置4. 周囲の安全確認
5. 降車時に再確認5. 発進

私は長年トラックに乗っていますが、安全確認は「覚えておく」より「習慣にする」方が大切だと思います。

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トラックドライバーの仕事では、輪止めひとつを見ても会社によって安全ルールや教育方法が違います。

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まとめ

まとめ

今回は輪止めと歯止めの違いについて紹介しました。

ポイント結論
輪止めタイヤ・車輪を固定する器具
歯止め本来は動きを止める広い意味の言葉
トラック現場輪止めと歯止めをほぼ同じ意味で使うことが多い
輪留め輪止めと近い意味
車止めより広い意味で使われる
輪止めの目的トラックの逸走防止
平地現場ルールに従って設置
荷役中特に重要
輪止めロープ外し忘れ・置き忘れ対策
忘れ防止毎回の手順を固定する

私はよく輪止めをしていることを忘れて、そのままトラックを発進させようとしてしまうことがありました(^^;

すると、
「ゴッゴッゴッ」
と止められます。

あんな小さな輪止めなのに、大型トラックの発進を見事に止めてくれるんですよね。

ただ、本当に大切なのは「輪止めが止めてくれるから大丈夫」ではありません。

パーキングブレーキを確実にかける。
輪止めを正しく設置する。
荷役前に確認する。
出発前に必ず回収する。

この基本を毎回続けることです。

輪止めは目立たない小さな安全器具ですが、トラックのうっかり事故を防ぐためには非常にありがたい存在です。

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