トラックは、普通免許で乗れる車両から、準中型、中型、大型と上位免許に行くほど、車体サイズが大きくなっていますし、それに比例して積載量も増えていきます。
ハンドルでご飯を食べていくからには、やはり大型免許を取得しておいた方がいいでしょう。
中型以下と大型以上では、給与が大きく違います。
また、大型は車体が大きい分、乗りごこちもよいですし、なにより安定感があります。
長距離を走るのであれば、大型の方が楽なケースも多いです。
大型免許取得条件とは?
大型免許取得のためには、いくつかの条件を満たしていないと取得できません。
年齢は、21歳以上となっており、普通免許(AT車限定不可)を取得してから、通算3年以上経過してないといけません。
特に、行政処分、免停期間などがあればその期間が除かれますので注意が必要です。
視力に関しても、両眼で0.8以上、片眼で0.5以上、深視力2.5mの距離で平均誤差2.0cm以内となっております。
なお、メガネやコンタクトの利用は可となっています。
あまりなじみのない深視力検査ですが、これは、3本の線の真ん中の線だけが、前後に動いていて、真ん中の線が左右の線と同位置になったらオッケーです。
初めての検査のときは少し戸惑いますが、慣れればそう難しくはありません。
その他の条件としては、赤・青・黄色の3色が識別できるなどがあります。
大型免許取得に必要な費用
大型免許を取得するには、色々な方法がありますが、一番オーソドックスな方法は教習所に通うことでしょう。
教習所の場合、一般的に、30万円~40万円程度といわれています。
その他、合宿免許の場合は、20万円~30万円程度が相場のようです。
なお、公安委員会での一発試験に合格するという方法もあります。
いずれにしろ、比較的お金がかかるのが現状です。
大型免許を取得するためのコツとは!
大型免許取得のコツは、なにわともあれサイドミラーを活用することです。
特に左折時は、ミラーで確認しながら、左後輪がどのあたりにあるかをつかんでおく必要があります。
また、ハンドルを回す際も、乗用車とは違い、曲がろうとする道路を直進してからハンドルを回し始めます。
回すスピードもゆっくりと回します。
早く回すと切れすぎてしまうので注意が必要です。
また、ブレーキにもコツがあります。
荷物がない場合は特に急ブレーキを踏むとすぐにタイヤがロックしてしまいます。
ロックすると、最悪の場合は荷台が思わぬ方向に振り出す可能性があります。
また、バック時もコツがあります。
左右のミラーをまんべんなく確認しながら、車体が左右の中央にあるか?どちらか片方に寄ってないか?などを確認します。
普通車と違い、大型トラックは車幅がありますので、気を抜くと、左右に車体がどちらかにブレてしまい、接触事故などの大きな事故につながりますので注意が必要です。
大型免許を一発教習は難しい?
運送会社で、4tロングなどを運転していた方にとっては、一発教習(一発試験)に合格し、大型免許を取得することは難しいことではありません。
ただし、教習の制度やシステムが、やや複雑であったり、仕事をしながらの受講が難しかったりするのが現実です。
受講方法は各都道府県により微妙に違っているのも現実です。
多くの場合、平日しかやっていないことが多く、平日に働いている方にとってはスケジュールがたちにくいのが現実です。
また日によっては、受講者が一杯のときもあり、思うように受験できないケースもあります。
また費用も0円ではありません。
取得時の講習(座学)などで約2万円、検定試験もほぼ同額程度かかりますので、最低でも4万円程度はかかってしまいます。
なお、検定初回での合格率は約30%程度といわれています。
不合格になってしまった場合の講習受講料も自己負担となります。
腕によほどの自信がある方以外にはおすすめしません。