エンジンを動力源とする自動車である以上、どんな車種でも必ず潤滑油となるエンジンオイルを必要とします。
ですが、それが日常生活で使用する乗用車ではなくトラックの場合では、毎日の業務として使用していく頻度がかなり異なります。
その場合、毎日使用するトラックのオイル交換となるとどれくらいの時期が好ましいか?
オイル交換に適した時期と費用、それに併せて、大型トラックのオイル量はどれくらいなのかも解説していきます。
大型トラックのオイル量は?
大型トラックのオイル量はどの大型車も同じというわけではありません。
車種によっても違いがあり、その量はおよそ25リットルから30リットルと一般的には言われています。
定期的に点検し、オイル交換もしっかりと行いましょう。
トラックオイル交換時期は
これはトラックに限らず全ての車両に言える事でありますが、基本的にはその自動車の走行距離を目安としてオイルの交換の時期を判断します。
日常の生活用でよく使用されている乗用車と違い、トラックの場合ですと毎日業務で使用する上、場合によっては業務の内容次第でかなり酷使されてる場合も少なくありません。
そうなると交換頻度も増やすことが必要となってきますが、一般的な大きさ別での距離を交換時期として、以下に挙げましたので参考までにを見てみましょう。
▽2tなどの小型トラック…走行距離は約10,000から20,000km
▽4t中型トラック…走行距離は約15,000から30,000km
▽10tなどの大型トラック…走行距離は約20,000から40.000km
となりますが、あくまで「目安」としてみましょう。
オイル交換にかかる費用
トラックのエンジンオイルを交換する場合、乗用車より車体・エンジンからして大きくなります。
大きくなれば使うオイルの量も多くなり、そのような事から「オイル交換費用は高くなる」と思われがちですが、みなさまが考えておられるより意外と安い物なのです。
これもすべて一律と言えませんが先ほどの「交換時期について」順に見てみましょう。
▽2tなどの小型トラックにかかるエンジンオイル交換費用
オイル量としてはおよそ8Lほどで、オイル自体が4000円ほどで交換費がおよそ1500円ほどです。
…合計額5500円ほど。
▽4tなどの中型トラックにかかるエンジンオイル交換費用
オイル量としてはおよそ10Lほどで、こちらもオイル自体が4000円ほどで交換費がおよそ2500円ほどです。
…合計額6500円ほど。
▽10tなどの大型トラックにかかるエンジンオイル交換費用
大型となればオイル量もおよそ30L以上になり、オイル自体も19000円ほどかかります。
交換費がおよそ3500円~4000円ほどが相場とされてますが大型の場合にはサイズに差がありますので、実際には各トラックのオイル交換量を知った上で計らないと計算できないのが現状です。
合計額およそ23000円ほどとなりますが、高く付く場合では30000円近い費用がかかるようです。
オイルとエレメントの同時交換した方がいい?
経年変化によって劣化は避けれないエンジンオイル。
このエンジンオイルはオイルエレメントというフィルターで常に濾過されております。
エレメントは基本オイル交換と同時に行っておかないと、エレメントのフィルター内に残ってる古いオイルと新しいオイルが混ざり合い、新しいオイルに交換してるにもかかわらずオイル性能が10%~15%も低下してしまうのです。
したがって、オイルと同時交換が望ましいエレメント交換でありますが、最低でもオイル交換「2回に対して1回」のオイルエレメント交換をおすすめしますね。
エンジンオイル以外のオイル交換とは?
自動車のエンジンに使われているオイル以外にも、各箇所を可動させるためにある「作動オイル」等があります。
こちらもエンジンオイルと同様に重要な役割を担っており、その動作に必要なオイルを定期的に交換することで、各箇所の故障を防ぐほか燃費や乗り心地をも良くし、何より寿命を長くする事にもつながります。
簡単なところを挙げますと…
◎トランスミッションオイル
◎ブレーキオイル(ブレーキフルード)
◎クラッチオイル(クラッチフルード)
◎パワステオイル(パワーステアリングフルード)
◎ミッションオイル・オートマオイル
このような箇所も定期的なオイル交換をすることで、思わぬ故障を防ぐ大切なメンテナンスにもなります。
トラックのオイル交換を定期的に行う必要はある?
トラックにおいては、先ほどの記述でオイル交換時期等を「距離的な事柄」で示してきましたが、結論で言えば短いスパンで「定期的な交換の必要性はある」に越したことはありません。
むしろ必要ですが、正直なところ現状で多いのは会社やトラックドライバー自身があまり神経質になっておらず、おおよそで交換時期を決めているケースも現実は多かったりします。
その最大の理由としては、費用にありますが企業が抱えるトラックとなると、台数が多かったりと費用を合計するとかなりの額となるので、その点が大きな理由と考えられます。
まとめ
自動車のオイル交換等などは、その車両を所有するドライバーもしくは企業が所有する車両として、企業側によっての一番身近に行える大切なメンテナンス方法でもあります。
よって、個人や会社によってはコスト面での事情が大きく影響されるようでも、ドライバー自身の大切な相方となる自動車を、日々日頃から少しの異常でも気付くために実は最も重要な習慣となるのではないでしょうか。