トラックに乗りたての初心者のうちはホーム付けが上手くいきません。
特に両サイドにトラックがいる時やホームの前が狭い現場では冷や汗ものですよね。
今回はトラックホームに接車する時をタイミングを書いてみます。
トラックの接車とは
接車というのは、荷物が置いてある倉庫などのホームに、トラックの荷台の扉を開けた状態で接岸することを指します。
運送会社などをふと見たときに、多くのトラックが倉庫に背を向けて横並びになっている場面を見たことがあると思いますが、この状態がまさに接車と言える状態となっています。
トラックでまっすぐバックをするコツは
トラックのバック操作は、通常の車とは大きく異なり、非常に繊細な運転技術を要するので、まっすぐバックさせるのが難しいという人も多いかと思います。
まっすぐバックさせるコツとしては、駐車する場所を意識した上で、最初の位置取りを見極めることです。最初の位置取りができてないだけでも、バックの難易度は飛躍的に上がってしまうので、位置取りの見極めはしっかり行いましょう。
バックモニターがついている車種であれば、比較的楽にバックさせることができますが、目視で確認しないといけない死角が多いのもトラックの宿命なので、たとえバックモニターだけに頼らず、目視も慎重に行っていきましょう。
ホーム付けは出来るだけまっすぐで!
ホーム付けの理想はまっすぐにバックで進入する事です。
写真の黄色の枠線の両隣りは他のトラックがいると仮定します。
写真のようにまっすぐにバックして入るのが理想ですが現場ではなかなかそうはさせてくれません。
画像のように右のトラックばかりを意識すると左のトラックにあたってしまいます。
後輪が右のラインより離れすぎるとこのようになります。
逆に左のトラックを意識しすぎると右のトラックにあたってしまいます。
右のラインに近すぎるとこうなります。
左バックの場合もそうです。
進入角度がおかしいと画像のように最悪のパターンになります。
なぜこのような事になるのか?それは
初めに頭を振る時の位置やポイントがおかしいのです。
トラックを斜めで入れようしても絶対に上手く入ってはくれません。
前が狭い場合でも黄色のラインにトラックの後ろが入る前にハンドルを何回も切り返して垂直になるようにします。
トラックの後ろの部分が黄色のラインに入ってからハンドルをむやみやたらに切るとオーバーハングによりドツボにハマるからです。
ポイントは2つある後輪の真ん中が軸になるので意識してみてください。
ここまで入れる事ができたら大丈夫です。
トラックのバース付けのコツは
バースとはホームのことです。
ヤマト運輸などではバースという呼び方をします。
接車のコツは上記の通りです。
ホーム付けでの接触事故対策とは!
トラックのホーム付けでの接触事故は非常に多いです。
中でも1番多いのが先に止まっているトラックのミラーにあてる事故ですね!
ほとんどがこのパターンになります。
ミラーって意外と高いんですよね^^;
つい先日もミラーをあてられて、こんな事がありました。
>>トラック運転手が接触事故!お願い、自腹で払わせて!?これが現実だ!
ホーム付けでの接触事故を起こさない為の対策は大きく分けて2つあります。
バックを人に見てもらう
これは基本中の基本です。
ホームの作業員や隣のドライバーでもいいので自信がない時には声をかけてバックの確認をしてもらいましょう。
「バック見てもらっていいですか?」と一声かければ誰かしら見てくれます。
ベテランさんであればアドバイスをくれたりして上手く誘導してくれます。
そーゆー時のアドバイスがホーム付けや車庫入れのコツを掴むキッカケになる場合もあります。
トラックを降りて確認しに行く
これも恥ずかしい事ではありません。
バックを見てもらう人がいない時には何回もトラックを降りて自分で確認しに行きましょう。
他の車両の流れを止めてでも焦らず目視で確認しましょう。
事故をするより100倍マシです。
トラックの前2軸の運転コツは
前2軸とは前輪が4つあるようなトラックです。
前ダブ(前輪ダブル)とも呼びます。
このトラックはホーム付けには最適ですが前進では曲がりにくい性質があります。
大回りをしてハンドルを切る必要があります。
雑貨屋さんのトラックのはバース付けするので前2軸のトラックを採用している会社が多いです。
その他の注意点
上記ではホーム付けのコツや注意点を書きましたが実は荷物を積んでホームから出る時のミラーを引っ掛ける事故も多いんです。
これはトラックのオーバーハング、いわゆるケツ振りで起こる事故です。
トラックの最後尾が横のトラックより出るか、ハンドルを切ってもあたらないかをミラーやバックカメラで確認しましょう。
オーバーハングについてはこちらの記事で詳しく説明しています。
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さいごに
今回はトラックのホーム付けの注意点を書きました。
慣れてしまうと簡単ですが、初心者の時は緊張するものです。
現場によってはかなり狭いホームもあるので苦労する場合もあります。
慣れないうちは人に見てもらったりトラックを止めて何回も確認しに行きましょう。
路上でのトラックの運転に関してはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
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最後まで読んで頂きありがとうございます。