トラックのスイッチ類ってたくさんありますよね。
私も初めて乗った時にはあまりの多さにびっくりしました。
中にはわけのわからないスイッチもありかなり調べたり聞きまくりました。
近年ではススを自動で燃焼するDPFクリーニングスイッチなどスイッチは益々増える傾向にあります。
でもスーパーグレートのスイッチの説明をしているサイトってあまりないんですよね。
そこでこの記事では「このスイッチってなに?」と調べている方に1分で解決できるように画像で分りやすく説明しています。
フロアーコンソールのスイッチ類の説明
まずこの記事のモデルになっているトラックは平成28年度の三菱ふそうのスーパーグレートです。
画像でも分かるようにフロアーコンソールだけでもかなりのスイッチが並んでいますよね。
まだこれでも使っていないスイッチの枠が余っています。
1 マーカー、車高灯
マーカーや車高灯のスイッチになります。
2 三菱スーパードライブとは
三菱スーパードライブのスイッチになります。
三菱スーパードライブとは後後輪のエアサス(エアスプリング)から空気を抜いて後前輪のエアスプリングにエアーを補充することで駆動軸のグリップ力を高める装置です。
これにより雨の日や空車時のタイヤのスリップを防いでくれます。
このスイッチをONにすると車高が変化するので高さ制限に注意して下さい。
3 室内灯のスイッチ
室内灯、蛍光灯のスイッチになります。
4 DPFクリーニングスイッチ
DPFクリーニングスイッチはDPF内に溜まったススを手動で燃焼除去する時に使用します。
DPFとは排ガス浄化装置のことで「ディーゼルパティキュレートフィルター 」の略です。
トラックから出る排気ガスに含まれる有毒な物質やススを大気中に拡散しないようにフィルターに集めて自動、又は手動で燃焼除去します。
この燃焼を手動で行うときにDPFクリーニングスイッチを使用します。
5 スーパードライブパワーモードスイッチ
上記で説明したスーパードライブでもタイヤがスリップする場合にのみ非常用としてこの装置を使います。
スーパードライブパワーモードではさらに後前輪に重量をかけタイヤのグリップ力を高めます。
この装置を使う時はまずスーパードライブを「ON」してからスーパードライブパワーモードスイッチを1秒以上長押しすると作動します。
解除する場合はどちらのスイッチでも「OFF」にすれば解除になります。
6 ISSカットスイッチ
ISSカットスイッチとはアイドリングストップ&スタートシステムの略です。
このスイッチを使用するとトラックを停車させた時にエンジンがストップして、アクセルを踏むとエンジンが自動で始動します。
停車時の燃料の節約や排気ガスの低減を目的としています。
7 車間距離設定スイッチ
トラックには車間距離警報装置が付いています。
ミリ波によって前方の車との距離を計測して、近づき過ぎると警報で知らせてくれます。
その距離の設定を行うスイッチです。
Lモード、Mモード(中立位置)、Sモードの3段階あります。
Lモードは警報が鳴り始める車間距離が長く、Sモードは短く設定できます。
路面の滑りやすい雨の日や荷物の重量が多い時はLモードで車間距離がまだ十分にある段階で警報が鳴るように設定しましょう。
また空車時や渋滞してる状況ではSモードのほうがいいです。
8 ウイングのスイッチ
トラックのウイングを操作する場合はこのスイッチを「ON」にします。
このスイッチがOFF、又はエンジンがかかっている状態ではウイング操作はできません。(私のスーパーグレートでは)
9 路肩灯スイッチ
路肩灯のスイッチです。
後輪付近を照らしてくれます。
サイドマーカーだけでは見にくい時に使用します。
10 ASRカットスイッチ
ASRカットのスイッチになります。
ASRとは(アンチスピンレギュレーター)の略で凍結路や雪道など滑りやすい路面でのタイヤのスリップを防止するシステムです。
ASRを使用するとアクセルを踏み込んだ量に関係なくエンジンの回転が低下することがありますが故障ではありません。
たまに多重表示モニターに「ASRシステム異常」が表示される場合があります。
エンジンを止めてキーを抜いたりすると治ることがほとんどですが表示がなかなか消えない場合には早めに修理に出しましょう。
11 ミラーヒータースイッチ
ミラーヒータースイッチを「ON」にすると左右のミラーの曇りが取れます。
雨の日や湿度が高くサイドミラーが見えにくい時に使用します。
12 作業灯スイッチ
トラックの荷台の中の作業灯のスイッチです。
最近のトラックでは運転席で作業灯を付けたり消したりできます。
走行中に作業灯の消し忘れに気付いても走りながら消すことができるわけです。
13 作業灯スイッチ
こちらも作業灯のスイッチになります。
14 リバース高速低速スイッチ
後退(バック)ギアの高速、低速を切り替えるスイッチです。
Hが高速でLが低速になっています。
15 スタータースイッチ
スターターのスイッチです。
16 インターロックのスイッチ
インターロックとはウイングが開いたままだとエンジンがかけれなくなる安全装置のことです。
また私のトラックではインターロックがOFFだとウイングの開閉もできません。
17 エコノミーモードスイッチ
エコノミーモードスイッチとは燃費の向上のためのシステムです。
このスイッチをオンにするとシフトアップのタイミングが早くなりギアを高速回転するまで引っ張らなくなります。
またアクセルを踏んでもシフトダウンもしにくくなります。
上り坂ではかなり運転しにくくなるので使わないほうがいいです。
計器盤まわりのスイッチの説明
18 スノーモードスイッチ
スノーモードスイッチを使うと急な発進を自動で制御してくれるのでスムーズなスタートができます。
雪道などでトラック発進させる時にスノーモードに設定すると便利です。
また現場のホームへの接車や切り離しの時に慎重にアクセルワークしないといけない場合にも使うと便利ですね。
急発進のカックンカックン防止になります。
19 運転注意力モニターカットスイッチ(MDAS)
MDASとはエムダスといって(Mitsubishi driver’s attention monitoring system)の略です。
このスイッチをオンにするとドライバーが走行中に居眠り運転をしたり、注意力が散漫になり車線を逸脱して走った時に「ブォーン」という音が鳴って知らせてくれます。
20 EZGOメーンスイッチ
EZGO(イージーゴー)とは一時停止してブレーキから足を離してもブレーキがかかった状態を維持してくれる装置です。
坂道発進の時などはなかり便利なシステムです。
アクセルを踏むと勝手に解除になってくれます。
トラックを車検や修理に出すとたまにこのイージーゴースイッチがOFFになって返ってくる時があります。
いつものクセでブレーキペダルから足を離すとトラックが動き出すので注意しましょう。
またイージーゴーはパーキングブレーキではありません。
時間が経つとブレーキ力が弱まって解除になりノーブレーキ状態になるので注意して下さい。
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まとめ
いかがでしょうか。
今回は三菱ふそうのスーパーグレートのスイッチ類の説明をさせて頂きました。
どのスイッチも重要でOFFになっていると「あれっウイングが開かない」など作業や運転に支障をきたします。
特にイージーゴーのON、OFFの勘違いによる事故は多くトラックドライバーあるあるにもなっています。
危険ですのでスイッチのオンオフは常に意識したほうがいいです。
この記事がお役に立てれば幸いです。