長距離ドライバーのイッシーです。
僕はこの仕事を20年近くやってきました。
きつかったことや大変だったことなど沢山の経験や体験談がありますが今回は最も怖かったこと、恐ろしかったことベスト3を書いてみたいと思います。
トラック運転手の怖い話体験談ベスト3!
長距離運転手は危険との隣り合わせです。
当然危ない目にも遭遇してきましたが、今でも思い出す怖かった体験を3つ紹介します。
第3位 警察官に指摘され驚愕!
その日は群馬県の高崎市で積んで大阪に帰る仕事でした。
荷物を積み終わり出発する時に、大型配車に
「すまんけど板橋区に積みたしに行って欲しい」
と言われました。
「まっ、しょうがないか」
と思い板橋へ向かいました。
関越道から外環にのり17号を走り板橋の現場に着く直前に警察官に止められました。
信号無視もしてないし一旦停止もちゃんと止まったはずだ!
おかしいな、と思いそのお巡りさんに
「俺、なんかした?」と聞くと
「後ろのとびら開いてるよっ」
と言われて驚愕しました!
なんと高崎から板橋までトラックのカンノン(後ろのとびら)を開けっ放しで走っていたのです。
幸いにして荷物の落下はなかったけど油汗が一気に吹き出てきました。
走行中にトビラを止めるストッパーが外れていたら大事故になりかねません。
本当に怖いミスでした。
第2位 居眠り運転!目の前にトラックが!
その日の仕事はかなりきつい行程でした。
大阪で寝不足気味でトラックに荷物をバラ積みしてヘトヘトになりながらの夜間走行。
夜通し走り続けて次の日の朝にトラック満載のバラの荷物をなんとかおろし終わりました。
その時点で僕の体力はすでに限界でしたが、その日はなんととんぼ返りの雑誌を運ぶ仕事がついていました。
そのまま寝ずに積み地の板橋区に移動して即またバラ積みが始まりました。
荷物を半分積んだ時に現場の人間から「残りは別の現場で積んで」と言われ愕然となりました。
しかも二ヶ所積みとの事!
仕方なく積みに行き、積み終わったら夕方の6時になっていました。
そしてその荷物を「夜中の0時」迄につけてくれというのです。
その時点で僕は36時間ほど寝てませんでした。
さすがにこんな会社やめたる!と思いながら走り、ついに体力も精神力も限界がきて運転中に一瞬居眠りしてしまいました。
あかんっ、と飛び起きると開けると目の前にトラックのカンノンがっ!
「俺っ終わったぁ~っ」
思いっきり急ブレーキを踏んで大声で
「うわ~~~っ」
と叫びました!
とんでもない動悸と油汗が吹き出て
「死んだ~~っ」
と思った瞬間、
よく見るとパーキングの中で寝てたのです。
僕はちゃんとパーキングに入りトラックを停めて寝ていたのです。
夢の中で運転をし続けていたのです。
この時ほど夢でよかったと思った瞬間はありませんでした。
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1位 名神高速での事故
数年前の年末最後の仕事で名神高速を下っている最中の出来事でした。
京都南インターを超えた辺りで追い越し車線から走行車線に戻ろうとした瞬間にそれは起こりました。
ハンドルが一瞬はねのけられて、その後もの凄いタイヤのスキール音と煙に包まれ目の前に黒いワンボックスカーが現れたのです。
僕の目の前でスピンするワンボックスと共に僕のトラックも横滑り気味にブレーキも効かず、もはやなるがままに数百メートル2台で滑り続けてガードレールにあたってやっと止まりました。
スピンや横滑りも怖かったし何よりもワンボックスに乗っていた人の命の状況も考えたらとても恐ろしくなりました。
トラックを下りると向こうのドライバーも下りてきて「ちょっと勘弁してよ」との一言。
どうやらトラックの助手席の下辺りの死角になるところにいたらしく完全に僕の確認不足でした。
幸いにして相手にはケガもなくすみましたが、しばらくは生きた心地がしませんでしたね。
この事故が僕が最も怖かった体験と同時に本当に相手には申し訳なかった出来事でもありました。
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まとめ
今回は僕が本当に怖かった体験を3つ書いてみました。
ちょっとした不注意やミスがとんでもない事故を起こす場合があります。
僕はこの体験から運転中の確認や仕事での確認、そして会社に対して「無理なものは無理」とはっきり言うことを心に決めました。
それはそれでプロとして大切なことだと確信しています。