速度に合わせて適切なギアを選択してくれるオートマチックトランスミッション。
速度に合わせて適切なギアを自分で選択するマニュアルトランスミッション。
車を走らせる上で、トランスミッションはなくてはならないもので、もしトラブルが起きたときは走行不能などになってしまうこともあります。
トラブルが起きる前の、前兆などを把握しておけば致命的な故障を避けることができるかもしれません。
今回は車のトランスミッションが故障した時の音や異音がする原因や対処法、修理費用などについて触れていきたいと思うので是非参考にしてみてください。
目次
車のミッションが故障した時の音の特徴は
ここでは、オートマチックトランスミッションが故障した時に発する異音について触れていきます。
走行距離を多く走った車に多いのが、走行中に「ウィーン」とうなる現象です。
オートマチックトランスミッションの内部にはベアリングが使用されているのですが、ミッションオイルの劣化などによる潤滑不良などでベアリングがうなり音を発することがあります。
次は、「ゴゴゴ」「ガガッ」といった滑って駆動力がうまく伝わっていないような現象です。
CVT車に多く見られます。
CVTは内部に金属ベルトを使用し、エンジンからタイヤへ動力を伝えています。
この金属ベルトが滑ってしまうことがあり、滑りが異音となって現れます。
滑ってしまう原因としては、ミッションオイルの劣化などです。
CVTはその特性上、オイルが汚れやすく劣化も早いです。
これは、オイルをきちんと決められたサイクルで交換することで防げますので、自分の車の交換サイクルを確認しておくことをおすすめします。
次に変速時の異音です。
オートマチックトランスミッションは速度を上げていくと、ギアを上げます。
この、ギアを上げる時に「ガリッ」という音がする場合はAT本体の劣化が考えられます。
内部のクラッチやブレーキなどが劣化し、本来の性能が発揮できず、スムーズな変速ができていない可能性が考えられます。
こうなってしまうとミッションオイルを変えたり、添加剤などを使用しても改善されるケースは稀です。
トランスミッション本体を交換しなければならないため、かなり高額な修理になってしまいます。
車のミッションから異音がする原因は
異音がする原因は主にミッション本体の劣化かミッションオイルの劣化です。
オートマチックトランスミッションはかなり繊細なので、定期的にミッションオイルは交換するようにしてください。
車種ごとに交換サイクルが決まっていますので、取り扱い説明書などを確認してディーラーや整備工場などで交換することをおすすめします。
車のミッションから異音がした時の対処法は
車のトランスミッションから異音がした際にやるべきことは、ミッションオイルの交換です。
しつこいようですが、ミッションオイルはかなり重要な役割を果たしています。
故障の原因もダントツでオイルのトラブルが多いのが現状です。
まずはミッションオイルを交換して、様子を見てください。
直ったのであればそのまま使用を続けても大丈夫です。
もし、直らないのであれば、整備工場などで点検してもらってください。
車のミッションが故障したまま走るとどうなる?
トランスミッションが故障したまま走ってしまうと、最悪の場合走らなくなることが考えられます。
交差点の真ん中などで、走行不能になってしまったらかなり焦りますし、周りの交通も妨げてしまい良いことは何一つありません。
もし、故障の前兆が出た場合はなるべく早く点検するようにしてください。
車のミッションの修理費用の相場はいくら?
オートマチックトランスミッションは、車の部品の中でもかなり高額で、オートマが壊れた時が乗り換え時と言われる程です。
新品であれば20万から60万ほど。
中古であれば、ものによっては20万以内に収まるかな…といった具合です。
車のミッションの載せ替え費用はいくら?
トランスミッション自体もかなり高額なのですが、工賃もかなり高額です。
トランスミッションは基本、エンジンと連結していて、エンジンから切り離して交換します。
様々な部品を外さなくてはならない上に、重量物であるエンジンを支えながらうまく取り外さなくてはならないため、相当な重労働です。
車種にもよりますが、10万円近くの工賃は覚悟しておくべきでしょう。
まとめ
今回は、車のトランスミッションが故障した時の音や異音がする原因や対処法、修理費用などについて触れてきました。
トランスミッションはきちんとミッションオイルを交換して、車に負荷をかけるような運転を避ければそうそう壊れるものではありませんので安心してください。
自分の車の、ミッションオイル交換時期などをきちんと確認して、故障の予防に努めてくださいね。