トラックには様々なミラーが装着されています。
死角を少しでも少なくするためです。
特に全長の長い大型トラックにとって左ミラーや補助ミラーは必要不可欠な存在になります。
左ミラーが無いと運転出来ないと言っても過言ではありません。
この記事ではトラックのミラーの名称や調整の仕方をご紹介します。
大型トラックのミラーの名称とは!
まず大型トラックの左ミラーには3つのミラーかあります。
上下のミラーとその右側に丸い曲湾したミラーが付いています。
左ミラーの名称は上のミラーは「リアビューミラー(サイドミラー)」下のミラーは「サイドアンダーミラー」そして丸いミラーは「アンダーミラー」
といいます。
画像は三菱ふそうで私のトラックですがこのタイプにミラーはバスミラーともいわれています。
それぞれの3つのミラーの役割は以下の通りです。
リアビューミラー
リアビューミラーは左の後方を確認する役割があります。
サイドミラーともいいます。
かなり後ろの方まで確認できます。
左折時に必要な内輪差のポイントを把握する後輪の確認や夜間走行時にトラックの長さの感覚を認識できるリアマーカーを見る時に役に立ちます。
サイドアンダーミラー
大型トラックは全長で約12メートルあります。
そして全高もありミラーの位置もかなり高い位置にあります。
するとどうしてもミラーの下(助手席)辺りが死角になるんです。
そこにバイクや人間、車がいると左折する時に巻き込む可能性があります。
その死角を補うのがサイドアンダーミラーです。
このミラーもかなり重要になります。
左折時には絶対に上下のミラーを併せて確認しましょう。
アンダーミラー
大型トラックは高さもあり視界はかなり広いです。
しかし背が高い分、前方の真下が非常に見えにくくなります。
トラックの発進時に前方真下に人がいると危険なので、その確認の為にアンダーミラーがあります。
私も安全の為に発進時には必ずアンダーミラーを確認するようにしています。
トラックのサイドミラーの位置や見え方!
トラックのサイドミラーの見え方は角度によってかなり変わってきます。
よってミラーの位置は非常に重要なポイントになります。
トラックのサイドミラーの1番正しい位置とは最も死角が少ない所です。
それぞれのミラーの正しい位置をご紹介します。
サイドミラーの正しい位置
サイドミラーの位置は運転席のドライバーの目線から見てトラックの車高灯が少し確認できる程度がいいです。
そしてキャビンや車体の4分の1ほどが映り込む角度が1番死角が少ないとされています。
サイドアンダーミラーの正しい位置
サイドアンダーミラーは巻き込みを確認するうえで非常に重要なミラーになります。
道路での車線変更時にもサイドミラーには映っていなくてもサイドアンダーミラーには映る角度もあります。
実際に高速道路で車線変更するときに左下に普通車がいてびっくりすることが多々あります。
大型車のミラーは高い位置にあり下の部分が死角になりがちです。
そこの死角を補うのがサイドアンダーミラーになります。
サイドアンダミラーの調整とは!
サイドアンダーミラーの正しい位置はサイドミラーやアンダーミラーとの調整が必要です。
サイドミラーで映らない下の部分とアンダーミラーで補填できない左下の部分が最大限に見える角度で調整します。
他の人に手伝ってもらうことをおすすめします。
トラックのアンダーミラーの合わせ方
アンダーミラーは車高の高いトラックのキャビン前方を確認するミラーですがキャビンが4分の1から3分の1程度うつる角度で調整します。
またサイドアンダーミラーのとアンダーミラーの繋ぎの部分に死角ができないようにセットします。
トラックのミラーの調整方法とは!
トラックのミラーはかなりの微調整が必要になります。
しかも風圧で動かないようになっているのでミラーを調整するには多少の力が必要です。
一人でやると何回もトラックを降りないといけないので二人で調整することをおすすめします。
一人の人に少しずつ動かしてもらって死角がもっとも少なく他のミラー同士の見え方のバランスが最もよい位置に調整しましょう。
かなり細かい調整ができます。
ミラーの見え方はドライバー個人個人で目の高さや位置が違います。
トラックの乗り換え時には必ず位置調整をしたほうがいいです。
トラックの左ミラーステーの調整方法とは!
左ミラーのステーの調整方法はメーカーによって違います。
ステーの部分のカバーを外しレンチでネジを緩めてからでないと調整できないトラックもあるし、手で強引に動かせるタイプもあります。(いすゞのgigaは動きます)
左ミラーで左折のコツを掴む!
左折のコツは左ミラーを使うと感覚が掴めます。
まず狭い道に左折する時は一旦トラックの頭を右に振る必要があります。
これはトラックのホイールベースが長く内輪差が大きいからです。
要は曲がりきれなくなるという事です。
そしてハンドルをゆっくりと左に切りながら2つある後輪の真ん中辺りが曲がりたいポイントの角を過ぎるとハンドルを思いっきり切っても大丈夫です。
上のミラーで後輪の位置の確認、そして下のミラーも併せて巻き込みの確認をします。
右折時の左ミラーの使い方とは!
止まっている状態から右折して道路や車庫からでたい時に安全に出るコツを紹介します。
実は右にハンドルを切って出る時に目視や左ミラーでも完全に死角になり見えなくなる瞬間があるんです。
その時に左から車が来ていたら事故になりかねません。
その場合はどうするのか?
その時にも左のミラーが使えるんです。
左のミラーはスイッチ1つで格納出来るんですね。
その格納される瞬間のミラーを見て左の安全を確認します。
一度で見えにくければ何回もミラーをたたんだり戻りたりします。
左のミラーはウィ~ン、ウィ~ン、ウィン、ウィンという感じです 笑
これは大型の運転手なら皆んなやっているはずです。
駐車場では必ず左ミラーはたたもう!
左ミラーに関するマナーを2つ紹介します。
画像のようにトラックの左のミラーは車幅より30センチほども出ています。
ミラーをたたむとご覧の通り車幅内に収納されます。
駐車場やサービスエリアなどではたたまないと他のトラックに大きな迷惑をかけてしまいます。
必ずたたむように心がけましょう。
それともう一つは右折レーンで待っている時にバスやトラックが左から来た時に通りやすいように左ミラーをたたんであげましょう。
狭い道で左からの通過したい時に右にいるトラックやバスがミラーをたたんでくれると非常に助かります。
その他に左ミラーをたたむ状況とは!
大型トラックは車幅も広く車線を目一杯使います。
こんな大きなトラックか並走する時は本当にカツカツになります。
並走して左ミラーが危ないと思った時は思い切って左ミラーをたたみましよう。
あたれば接触事故になりますから!
その他にも道路の端から木の枝などが飛び出している時にも左ミラーをたたむ事もあります。
トラックの補助ミラーとは!
トラックには通常のミラーとは別で後付けで補助ミラーを付けるドライバーも多いです。
死角を少しでも補う為のミラーになります。
補助ミラーにも色々とありますが代表的な補助ミラーはハイウェイミラーです。
ハイウェイミラーは広角レンズになっていて後方が非常に見えやすくなります。
ハイウェイミラーについてはこちらの記事で詳しく解説していますので是非ご覧ください。
車のミラーの名前とは!
車のミラーの名称について説明します。
車のミラーにも名前がありますが様々な呼び方があります。
一般的にはドアの左右に付いているミラーは右のドアミラー、左のドアミラーと言います。
他にはアウタリアビューミラーやアウトサイドリアビューミラーとも呼びます。
フェンダーミラーとは
フェンダーミラーという名前を聞いたことがあると思います。
フェンダーミラーとはボンネットのフェンダーあたりに付いているサイドミラーの名称です。
昔の車はほとんどがフェンダーミラーでした。
現在の主流であるドアミラーよりも死角が少なく車の車幅からはみ出さないので駐車場や狭い道では便利でした。
しかしなぜメリットの多いフェンダーミラーはなくなっていったのでしょうか?
その理由は実は昔は法令上フェンダーミラーしか日本は認めていなかったんです。
しかし海外でドアミラーが主流になってきて、その波が日本にも押し寄せてきました。
デザインやフォルムの良さや安全性を理由にドアミラーは1983年に解禁になりました。
車の中のミラーの名前は?
車の中にあるミラーの名前はルームミラーです。
ルームミラーはバックミラーとも呼ばれ車の後ろを見るときに使用します。
最近ではルームミラーの代わりにスマート・ルームミラーという液晶ディスプレイのバックミラーが人気になっています。
車の後部の映像を高解像度カメラで映してくれます。
給料の高い運送会社の情報収集方法や転職のコツ
人手不足の運送業界は今どの会社も人材を欲しがっています。
今はドライバーが会社を選べる時代と言っても過言ではありません。
そこで良い会社を見つけるコツがエージェントの利用です。
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まとめ
今回はトラックのや車のミラーの名称や調整の仕方についてご紹介しました。
特にトラックには多くのミラーが設置してあり死角を補っています。
左ミラーは3つありどれも大切な役割があります。
左折時や右折時にも左ミラーの役割は大きなものとなります。
また出っ張った左のミラーはマナーとしてたたみますし、危険回避の為にたたむ事もあります。
ハッと気がついた瞬間に左のミラーが飛んでなくなったという話もよくありまし、左のミラーってすごく高いんですよね (^-^;
今回は以上です。
大型トラックの運転のコツやテクニックはこちらの記事で詳しく説明しています。
>>大型トラックの運転のテクニックとコツを現役長距離ドライバーが伝授!
併せてご覧ください(^^)
最後まで読んで頂きありがとうございます。