僕は現役の長距離トラック運転手です。
この仕事に自信とプライドを持ってやっています。
しかし今だに世間体が悪い仕事というイメージが払拭できていません。
今回はトラック運転手の世間体の悪さを感じた瞬間やその理由を書いていきます。
世間体とは
そもそも世間体とはどういう意味なのでしょうか?
意味を調べてみると「世間の人々に対する体裁や体面」とあります。
自分の周囲の人の目や思いだということですが、どうやらトラック運転手は周囲の人からの見た目や思いが悪いようです。
そのことをつくづく実感した体験談が以下です。
トラック運転手は世間体が悪い仕事と感じた瞬間!
僕の友達が仕事を探していたので「うちの会社に来ないか?」と誘ったことがあるんです。
本人もその気だったんですが、その後やはりやめとくとの返事でした。
よくよく理由を聞くと親に「トラックの運転手なんて絶対にダメだ」と言われたらしいのです。
僕もよく知ってる親だったので少し悲しくなりましたね^^;
それとうちは少し無理して子供を私立の有名幼稚園に入れたんです。
そこで知り合ったママ友にうちの嫁が僕の仕事を聞かれて長距離の運転手だと言うと『底辺の仕事だね』と言われたらしいのです。
びっくりしますよね (笑)
底辺職というのはトラック運転手の代名詞になっているようです。
しかしなぜここまで世間のイメージが悪いのでしょうか!
トラック運転手のイメージが悪い理由とは!
僕が思うに昔のイメージが今だに浸透しているのではないかと思います。
僕も子供の頃はトラックの運ちゃんって怖いイメージがありました。
実際見た目も長距離の運転手やダンプの運転手などガラの悪そうな人も多かったです。
学歴不問、大型免許ひとつでかなり稼げたのでイケイケの体育会系でした。
あの当時はリミッター(速度制御装置)も付いていなかったし、普通車を煽りまくって運転するドライバーもいました。
なので当時のイメージがまだ付いて回っているように思います。
最近の運送業界の現状は!
近年運送業界はかなり変わりました。
リミッターも付いて速度も出せなくなりました。
企業もイメージを大切にするようになり、どの会社も制服を着せるようになりました。
トラックも車検が厳しくなりあまり弄れなくなりました。
アルコールチェックや4時間休憩など体調管理も厳しくなり無茶もできなくなりました。
中には息苦しいドライバーもいるかもわかりません。
しかし僕はこれでよかったと思っています。
業界全体で悪いイメージを払拭し、転職でも人気のある職種になってくれればドライバーの高齢化対策などに繋がると思っています。
運送業は底辺職?トラック運転手にだってメリットはある!
どうしたって良いイメージよりも悪いイメージの印象が大きいトラック運転手ですが、トラック運転手にだってメリットはたくさんあります!
運転が好きな人にとっては自分の得意分野を生かすことができるので苦になりにくいです。
そして、上司や後輩、同僚などが常に周りにいるオフィスとはちがい、いざ配送に出れば完全1人の空間です。
誰に気を使う事もなく、好きな音楽を聴いたりと気分もリラックスでき1日中オフィスで仕事をこなすようなストレスはありません。
それに、ひと昔前に比べると少なくはなりましたが、給料も多くもらえる職業です。
そしてなによりも、運送業は人が生きていくために絶対になくてはならないライフラインです。
コンビニでおにぎりやパンなど食べたいものが気軽に買えるのも、趣味や娯楽品を買うことができるのも、病院で必要な治療が受けられるのも、昼夜問わず走っているトラックドライバーがいてこそです。
私たちの生活に必要なものは、ほぼ9割がトラック輸送の物流が占めています。
底辺職なんて言われるのはもってのほか!
胸を張ってしっかり仕事をこなしていると言いたいですね!