車の走行中に「キュルキュル」と異音がする、もしくは異音をしている車を見かけたことはありませんか?
その異音は実はファンベルトからかもしれません。
今回は、ファンベルトの交換費用や、交換時間、そして、ファンベルトが切れてしまった場合の対処法を解説していきます。
目次
車のファンベルトとは
ファンベルトとは一言で言うと、エンジンの動力を伝達するベルトです。
車は、エンジンの動力を利用することで、動く部品が数多くついています。
例えば、エアコンのコンプレッサー。
バッテリーを充電する、オルタネーター。
オーバーヒート防止のため、冷却水を循環させる、ウォーターポンプ。
これらの部品を、エンジンの動力を使いその動力を伝えているのがファンベルトです。
なので、車のファンベルトはエンジンの動力を伝えるという大事な役目を担っています。
車のファンベルトの寿命はどれくらい?
ファンベルトの寿命は、3年もしくは6万キロという基準はありますが大体の車は3年以上もちます。
ただ、6万キロ以上で異音が出るケースは多いので、距離ベースで考えられるといいでしょう。
中でも多いのが、6万キロ~10万キロの間で、交換する車両が多いです。
6万キロ~10万キロだとかなり幅のある距離数ですが、これには車や走行の仕方、環境によって大きく変わるからです。
ファンベルトには太いものや細いものなど、車種によってどんな大きさのベルトが使用されているか、そして1本なのか2本なのか3本ついているのかなどで大きく変わります。
そして、ベルトはエンジンをかけていなくても劣化してしまいます。
ゴム製品となりますので、使用しなくてもゴム硬直が発生してしまいますので、走行しなくても劣化します。
以上の理由から、ファンベルトは使用状況や車種などで寿命が大きく異なります。
ですので、目安は6万キロ~10万キロで異音がでたら交換という認識を持ちましょう。
車のファンベルトの交換費用はいくら?
ファンベルトから異音がでて、交換しようと思った時に気になるのが交換費用ですね。
ファンベルトの交換費用はベルトが何本ついているかで値段が変わってきます。
1本~3本までベルトはありますが8000円~15000円が交換費用の相場となります。
1本と3本だと、部品代で少し開きがある程度で工賃はさほど変わりません。
車のファンベルトの交換時間はどれくらい?
ファンベルトを変えようと思った時に時間がどれくらいかかるのかも合わせて知りたいところです。
交換時間は30分から1時間半見ておけば間違いありません。
簡単な物だと30分で終わる場合もあります。
中にはフロントバンパーを外さないと交換出来ない車両や、ファンベルトまわりのベルトを外さないと交換出来ない車両などもあります。
さらには、ベルトの張り調整が手動か自動かなどでも交換時間は前後します。
なので、早くて30分長くても1時間半あればファンベルトの交換は完了します。
車のファンベルトが切れた時の対処法
ファンベルトの異音を放置してしまうと、最悪の場合ファンベルトが切れてしまいます。
そうなると、車輌への電力供給が一切行われなくなってしまうのでエンジンが停止します。
なので、いつも鳴っていた異音が整備もしてないのに鳴らなくなったら要注意です。
出来るだけ安全な場所へ、車を移動しファンベルトを確認しましょう。
もし、ファンベルトが切れていたらすぐロードサービスを手配し修理工場へ運んで修理してください。
走行中にエンジンが停止して安全な場所へ移動できない場合は、すぐにハザードをつけて車から降りて下さい。
その後、ドライバーさんは車の外にいたままロードサービスを手配しましょう。
車のファンベルトの張り具合や調整の目安は
ファンベルトは強く張りすぎても張りが弱すぎてもいけません。
決められた張りの強さが、ベルトの種類や車種で変わってきます。
10キロの力をベルトの中心にかけて何ミリたわむかで適正か、適正ではないかの基準になる事がほとんどです。
車の説明書、もしくは整備要領書に記載されておりますのでプロに任せましょう。
ファンベルトにトラブルが出ても焦らない
いかがでしたか?
ファンベルトから異音がした場合、ベルト交換が必要になります。
その場合の交換費用や、時間、そしてファンベルトが切れてしまった場合の対処法について解説しました。
ファンベルトについての知識があれば、ファンベルトにトラブルが発生してもそこまで焦ることはないのではないでしょうか。
車は常にメンテナンスを心掛け、修理が必要な場合には早急に整備をし、また快適に走行しましょう。