「50代の再就職でトラック運転手を考えている」「自分は40代だけどもう遅いだろうか?」「60代でトラック運転手なんて絶対無理だよな」
など転職の際に年齢はかなり気になるのではないでしょうか。
では実際の運送業界の年齢制限や採用状況はどうなのか?
現役ドライバーの私がリアルな現状をお伝えします。
トラック運転手の年齢制限について
まず年齢ですが制限を設けている会社と年齢不問の会社があります。
これは会社の求人募集を見れば分かります。
大手などの運送会社では年齢制限がある場合が多いのですが
実は門前払いの会社と意外にも雇ってくれる会社もあるんです。
募集もしてない、未経験の50代の方が一部上場の大手運送会社に飛び込み面接で採用された例もあります。
私の会社でも一応年齢制限はあるのですが実際は制限を超えていても面接もすれば採用する事もあります。
続く続かないは別ですが運送業界は人手不足で人材の確保に追われています。
それに運転手という職業は年齢うんぬんよりもやる気のほうが大事でしてわざわざ直接電話までかけてきて運転手をやりたいという熱い気持ちがある人は会社からしても話を聞いてみたいとなります。
トラック運転手の平均年齢
トラック運転手の平均年齢は国土交通省の調べによると2トン、4トン車クラスで45.4才です。
大型トラックになるともう少し年齢が上がり47.5才です。
この年齢は少し前の資料で今現在は上がっている傾向にあるそうです。
私も40代ですがたしかに20代、30代からの転職はめっきり減ったように思います。
免許制度の改正により免許が複雑化してトラックに乗車できる資格のハードルが上がったことが一因です。
40代、50代、60代で若い時に免許を取得された方は普通免許で4トントラックまで運転が可能です。
転職には若い人よりも有利なポイントではあります。
そして上記の運転手の平均年齢からしても決して40代や50代からの転職が遅いとは思えません。
定年の無い会社も多い
運送会社では60歳、もしくは65歳で定年を設定しています。
しかし定年制度が無い会社もありますし、仮に60歳で定年を迎えても契約社員としてそのまま仕事を続けるドライバーも多いです。
ちなみに私の会社がそうでして65歳で定年、それからは一年毎に契約という形をとっています。
50歳未経験で運転手になっても65歳まで働いたら15年のキャリアになるので立派なベテランドライバーですよね。
また60歳で定年を迎えてからドライバーへの転職をされる方も少なからずいらっしゃいます。
年齢による絞り込み検索ができる求人サイトをまとめている記事はこちらです。
転職の為のアドバイス
もし40代、50代で未経験からの転職なら会社探しと仕事内容についてお伝えしたいことがあります。
会社探し
求人募集で年齢不問、未経験オッケーの会社ならかなりの確率で入社が可能だと思います。
そこで経験を積み経験者として他所の会社に移るのも全然ありです。
運送会社は人の出入りも多く自分の思ってたような会社でなければすぐに辞めて待遇の良い会社にいったほうがいいです。
年収も待遇も会社によって大きく変わりますから。
有難いのはそこの会社で経験者になれたということです。
仕事内容
仕事内容はある意味給料よりも大事かもしれません。
いくら給料が良くても荷物がバラ積みの長時間労働なら体が潰れてしまいます。
ある程度年齢が上の方は体力面の心配もありますから面接時にその会社がどんな荷物を扱っているのかをしっかりと聞いておきましょう。
意外と楽な仕事もあるんです。
こちらの記事で詳しく説明しています。
>>トラック運転手って楽で楽しいやん!こないなったら辞めれまへん!
トラック運転手は何歳までやれる?
でははたしてトラック運転手は何歳までできるのでしょう。
これは個人の体力面もあるでしょうし仕事内容によっても大きく変わります。
運転手の仕事にも楽な仕事は存在します。
パレット輸送やカゴ輸送です。
これらの荷物であればかなり長い期間仕事を続ける事が可能です。
逆にバラ積みの仕事はどうしても体力の限界がくるのが早いし、そんなに長い期間したいとも思いません。
私の知り合いで70歳の長距離トラックの運転手さんがいますがその人はバラ積みの仕事をしています。
さすがに70歳で辞めると言っていましたが尊敬に値する先輩ドライバーです。
しかしながら平均でみても65歳くらいまでは現役で頑張っている方が多いです。
まとめ
今回は運送業界の年齢について書いてみました。
業界の高齢化は目に見えて進んでいます。
しかしながらそのおかげで40代はまだ若い、50代でも大丈夫という見方もできます。
ブラック企業が多い運送業でも法の整備が整いつつあり働きやすい環境作りにも取り組みがなされています。
チャレンジしてみる価値はあると思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。