トラック運転手は、比較的人の出入りの激しい職業です。
長い人であれば、新卒入社~定年まで勤めあげる人もいますが3日で辞める方も多いです。
トラック運転手は、年齢を追うごとにスキルが上がっていきますし、給料も上がっていきやすい職業なのですが、体力や性格などで向かない方も多くいます。
今回は、トラック運転手が続かない理由や、続く人にある共通点について解説していきます。
もしこの会社自分には合わないと感じたら辞めることは常に視野に入れておきましょう。
星の数ほどある運送会社であなたが働くのがそこの会社である必要はあまりありません。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
トラック運転手が人気ない理由は
トラック運転手の高齢化が急激に進んでいます。
理由は簡単で「若い人材が入ってこないから」です。
つまりトラック運転手は人気がなくなったわけです。
ではなぜ人気がなくなったのでしょうか?
理由は以下の3つであると確信しています。
3K(きつい/汚い/危険)
こちらは昔からあるトラック運転手が敬遠される理由の一つです。
積荷、荷下ろし等のきつさ、汗ダラダラで続ける作業、そして運転中の事故のリスクです。
見てるだけでもきつそうな力仕事のトラック運転手をやろうと思う方は少ないです。
そして底辺職と言われていてイメージも悪いです。
実際にオラオラ系のガラの悪いドライバーもいます。
子供を思う親心からか、親がトラック運転手なんてやめとけ!というケースも多いです。
稼げない
トラック運転手は免許一つで稼げるのが大きな魅力でした。
学歴がなくても月収50万円以上が可能な職業だったわけです。
しかし近年の働き方改革からの2024年問題で労働時間に制限がかかり、稼ぎたくても稼げなくなりました。
実際に10万円以上月収が減ったドライバーも多いです。
稼げるから、こんなにしんどい仕事でも歯を食いしばって頑張れたのに、これでは普通のサラリーマンと給料はかわりません。
むしろ運送業界はボーナスや退職金がない会社が多いので生涯年収では絶対に負けます。
それならあえて、この業界を選ぶ必要はないでしょう。
きつい、汚い、危険、そして稼げないの4Kになってしまったわけです。
これじゃあ、若い世代の方が運送業界を選ぶはずもありません。
免許の複雑化
さらに免許も中型免許や準中型免許など複雑になりました。
昔は普通免許で4トン車まで運転することができたのです。
トラックで一番活躍するトラックは2トン車と4トン車です。
普通免許では、車両によっては2トン車すら運転できません。
準中型免許などの上位免許を取得する必要があるわけです。
わざわざ「4K」の仕事のために、お金を使って免許を取得する若者が増えるでしょうか?
答えは歴然としています。
- 残業もできなくなり稼げなくなった
- 免許も高い金を払ってわざわざ取らないといけなくなった
これではこの業界が盛り上がるはずがありません!
せっかくEC市場の拡大で需要が爆上がりしているのに非常に勿体ないです。
※EC市場の拡大により個人事業主ドライバーは人気となっています。
軽貨物ドライバーに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
🔗軽貨物ドライバーで月収100万は可能?手取りや実態を暴露!
トラック運転手が続かない理由は何?
トラック運転手が続かない理由のひとつに、長時間拘束に耐えられなくなってしまうケースです。
長距離運転手であれば、1週間、家に帰れなくなることもザラです。
小さなお子さんがいる方や、定期的に病院に通う必要のある方には、特に敬遠されます。
トラック運転手は、トラックの運転だけが仕事ではなく、荷物の積み込みやおろしもあります。
また倉庫での待機などもありますので、どうしても拘束時間は長くなってしまいます。
次に多い理由は、体力的にしんどくなってしまうケースです。
道路が空いている深夜にも運転することが多いので、どうしても不規則な生活になります。
また、時間に追われがちなので、精神的ストレスをかかえることも多く、胃潰瘍などの方も多いと聞きます。
若いころは多少の無理も利きましたが、年をとってくると体に負担がかかり辞めてしまう方もいます。
重い荷物を持つので、ぎっくり腰やヘルニアにかかってしまうケースもあるようです。
その他、時間にルーズな方も続かないと思います。
運転手にとって延着は許されません。
荷物は到着させる時間はあらかじめ決まっているので、タイムマネジメントのできない方も続かないと思います。
入ってはいけない運送会社についてはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
🔗入ってはいけない運送会社一覧を暴露!まとも、危ない運送会社の違いとは!やばい運送会社の特徴をアンケート調査した結果とは!
トラック運転手が続く人の共通した特徴とは!
一番大きな特徴は、「運転が好き」ということでしょう。
「どんなに眠くても、ハンドルを握れば目がさえる」という方もいるようです。
「一人でいる時間が好き」という方も続くと思います。
トラックの運転は、当然一人でします。
勤務中に他人と接点があるのは、出勤、退勤時の会社での点呼、出発してからの荷物の積み込みや、おろし場所で会う倉庫の方々、あとは高速道路の料金所のスタッフなどでしょうか?
勤務のほとんどは一人で過ごしますので一人でいるのが好きという方や、他人と会話するのが苦手な方も続くと思います。
その他、体力に自信のある方も、もちろん続くようです。
ドライバーには向き不向きがあります。
向いていないと絶対に長続きはしません
向き不向きが分かる性格診断テストはこちらから簡単に受けれます。
ドライバーを目指すなら一度は受けましょう!
>>自分がドライバーに向いているかチェックしてみる
トラック運転手の給料相場はいくら?
トラック運転手の給料は、それこそピンきりですが、だいたい額面金額で30万円~40万円といったところでしょうか?
世間の相場より少し安いかな?といった感じかと思います。
会社によっても違うと思いますが、基本給+歩合給になっているところが多く、歩合給部分が多い会社は、走れば走るだけ稼げる、といった会社もあります。
ただし、ひと昔前とは違い、働き方改革の影響もあって最近は労働時間の管理が厳しくなっていますので、昔のようには稼げないようです。
「今の会社では、がんばっても給与に評価されない」となげいている方にとっては朗報でしょう。
また、普通→中型→大型・けん引と運転するトラックが大きくなるにつれ、給料はアップしていきます。
プラスで、危険物取扱い免許や、玉掛免許などを取得していると、ガソリンを運ぶトレーラーなども運転できるようになりますので、給与はぐっとアップします。
逆に考えれば、向上心のない人や自分磨きのできない人には、この仕事は向いていないといえます。
長距離ドライバーの給料明細をこちらの記事で暴露していますのでご覧ください。
トラック運転手をやめたその後の生活は?
トラック運転手を辞めた後でも、プロドライバーとして活躍される方が多いです。
代表的な例としては、二種免許を追加取得して、観光バスの運転手や市バスの運転手になるケースです。
また、一旦現役ドライバーを退いた方では、幼稚園や保育園の送迎マイクロバス、変わり種になると、ガン健診などの移動大型車両の運転手です。
大型免許などを取得しているので、転職は比較的容易だといえます。
まとめ
仕事には向き不向きがあります。
「自分はトラック運転手に向いていない」と考えている方はその資格を生かし、思いきって別の仕事に転職するのもよいと思います。