大型トラックのリミッター解除をしたいドライバーは多いです。
一昔前まではかなりのドライバーがコンピューターやコマいじりでリミッター対策をしていました。
近年はメーカーも厳しくなり個人でもリミッター解除をするのが難しくなりました。
この記事ではリミッター解除の仕組みやリミッター解除で摘発された運送屋について解説しています。
トラック運転手で年収アップするのは簡単です。
こちらの記事でくわしく解説していますのでご覧ください。
リミッター解除で摘発された運送屋
リミッター解除で摘発された運送屋をテレビでたまに見かけます。
最近では減りましたが会社の役員が逮捕されたり書類送検されたりしています。
このような厳しいペナルティがあるにも関わらずいまだにリミッター解除を黙認や容認している会社もあります。
会社ぐるみだからいいという話ではありません。
今はリミッター解除の通報窓口もあるので通報されやすいです。
リミッター解除で摘発された運送屋はかなり昔の話になりますが愛知県や和歌山県、大阪や兵庫などで摘発がありました。
会社名は今は改善されているようなので控えさせていただきます。
私の知り合いのいる運送屋も摘発されてテレビに出ていました。
お客さんからの信用も失い経営不振に陥っていました。
リスクしかないリミッター解除はやめるべきだと思います。
大型トラックのリミッター装着の義務の目的とは!
大型トラックのリミッターは2003年の9月から車両総重量8t以上、もしくは最大積載量5t以上の大型貨物自動車に装着が義務付けされました。
大型貨物をけん引するトレーラーにも装着が義務付けされています。
リミッターの装着が義務付けされた目的は以下の3つです。
- 排気ガスの軽減
- 低速走行による燃費向上
- 事故の防止
排気ガスの排出を抑えたり低速走行による燃費の向上はエコや環境の為の対策です。
実際私も同じコースでリミッターが付く前は400L使っていた燃料が300Lで済むようになりました。
これは会社にとっても環境に対してもかなり大きなメリットではないでしょうか。
そしてリミッターが義務付けされた最も大きな理由というか原因はやはり事故の防止でしょう。
昔は東名高速の左車線が120キロという時代がありました。
確かにトラック絡みの悲惨な事故は多かったです。
しかし速度が出なくなったので仮に事故をしてもそんなに大きな事故にはならなくなりました。
トラック運転手のイメージが悪くなった原因のあおり運転もできなくなり、結果的にはリミッター装着は成功だったといえるでしょう。
速度抑制装置を解除するとどうなる?
速度抑制装置を解除する通常なら時速90キロ前後しかでない速度がそれ以上出るようになります。
1分でも早く着きたい、他のトラックを抜くのに時間がかかるのが我慢できないドライバーがこの速度抑制装置の解除、いわゆるリミッター解除をして走っています。
リミッター解除する方法はLジョイントと呼ばれるコマいじりをしたりコンピューターの設定を変えたりと様々です。
しかしこれらは違法行為で発覚すると厳しい罰則が課せられます。
最近ではこのような運送屋は減りましたが割に合わない行為なのでやめておきましょう。
リミッター解除をした運送会社はどうなる?
リミッター解除をした運送会社は厳しい罰則が強いられます。
業界全体で守っているリミッターですが一部の運送会社では稀に解除している会社が見受けられます。
そのような会社は通報の対象となります。
今では携帯電話1本で警察に電話連絡されます。
通報の窓口もありリミッター解除に対しては世間も厳しい目で見ています。
罰則に関してはこちらの記事で詳しく解説していますのでご確認下さい。
スピードリミッターの仕組みについて
速度抑制装置(リミッター)の仕組みはどうなっているのか調べてみました。
エンジンに燃料を送るポンプに対して電気的または電子的な制限を加え、燃料噴射を抑制する方法が一般的である。 自動車のディーゼルエンジンでは燃料の噴射タイミングまたは噴射量で対応する。 自動車のガソリンエンジンでは1980年代に普及し始めた電子制御燃料噴射装置を用いたエンジンでは車速センサーで速度を検出し、燃料の噴射を停止することで対応することが多かったが、希薄燃焼によるエンジン損傷を防止するために1990年代には点火も同時に停止する方式が主流になった。これらの方式では特別な装置を必要としない。点火時期の遅延や点火の停止を用いる方式では、キャブレターや機械式燃料噴射装置を用いたエンジンでもスピードリミッターを備えることが可能になる。
引用:ウィキペディア
装着が義務付けされている車両は最大積載量が5トン以上か車両総重量が8トン以上です。
それに大型貨物をけん引するけん引トラックにもリミッターは付いています。
リミッター装着の目的は事故対策と燃費や排ガスなどの環境目的です。
大型トラックのリミッター解除とは!
トラック リミッターカットには幾つかの方法があります。
まずはコンピューターの設定を変えてしまうやり方です。
ドライバーの中では根元を上げるなどと言ったりします。
そして次に多いのはコマ(ジョイント)を付ける方法です。
このジョイントというのはトラックの速度のズレを補整する装置です。
このジョイントを悪用して速度を上げるのです。
3%から20%くらいまであり、例えば10%のジョイントを付けると今までの速度プラス10パーセントの速度が出るようになるのです。
90キロなら99キロですね!
そもそもトラックだけでなく普通車でも多少の速度のズレは全ての車にあります。
なので車検に通る範囲ならオッケーですが、それ以上の速度アップをしているトラックは違法改造となり刑罰の対象になります。
コマいじりに関してはこちらの記事で詳しく説明しています。
https://xn--eckwdwa2h5dz609dgel9wc.biz/komaijiri.html
併せてご覧ください。
プロフィアのリミッターのプチ解除とは!
トラックのリミッター解除で1番検索が多いのが日野のリミッター解除です。
もちろん解除の方法について詳しく説明する人はいませんしこのブログで公開するわけにもいきません。
しかし日野をメインで使っている運送屋で解除しているトラックも見かけますね。
それだけ利用会社が多いということでしょう。
日野以外にもリミッター解除で検索の多いトラックは以下です。
- ファイブスターギガのリミッター 解除
- プロフィアのリミッター プチ解除
- ギガのスピードリミッター 解除
- 新型クオンリミッターカット
- スーパーグレートのリミッター解除
フォークリフトの速度のリミッター解除についての検索や車のリミッター解除方法を検索する人も多いです。
違法行為に関しては大々的に公開している方はいないようです。
4トントラックのリミッター解除について
4トン車にはリミッターの装着義務はありませんが燃費や事故対策で任意でリミッターを装着している会社もあります。
4トンのリミッターに関してはコンピューターの書き換えでできますが解除すると違法かというと解除自体は違法にはなりません。
ただ会社の規定違反にはなるだそうしスピード違反で捕まる可能性もあります。
おそらく会社からはかなりきついペナルティを課せられるでしょう。
リミッター解除していないのに100キロ以上?
大型トラックにはリミッターが装置されており90キロ以上はでないようになっています。
しかしリミッター解除をしていないのに100キロ、120キロと速度がでる場合もあります。
それは『下り坂』です。
実は下り坂ではリミッターは効かずにアクセルを踏みっぱなしにしているとグングン速度が上がっていきます。
重量が重ければ重いほど加速度も大きくなります。
なので荷物を満載に積んで走るときは気をつけないと速度オーバーで警察に捕まるなんてこともあり得るわけです。
多くの運送会社では車内制限速度を設けられており、それ以上の速度を出すとペナルティが課せられる場合もあります。
下り坂で大型トラックがブレーキを踏むのはその為です。
違法のない運送会社に転職する方法とは!
人手不足の運送業界は今どの会社も人材を欲しがっています。
今はドライバーが会社を選べる時代と言っても過言ではありません。
しかし数多くの運送会社がある運送業界の中で個人の面接のみで会社を決めてしまうのは不安が残ります。
そこで自分に合った会社を見つけるコツがエージェントの活用です。
最近では転職エージェントからドライバーに転職するケースが多くなってきました。
そのなかでもおすすめのエージェントがリクルートエージェントです。
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追伸
今回は大型トラックのリミッター解除について書いてみました。
リミッターは法律で定められた規則です。
違反すると想像以上のペナルティのくるし会社自体の信用問題にも関わってきます。
リスクしかないリミッター解除はやめておいた方が絶対に無難です。
最後まで読んで頂きありがとうございます。