今現在の自動車運転の操作事情となると、多少は一昔前までの運転技術を無くしても乗用車のほとんどがAT車(オートマ車)となり、難なく運転操作もできる車両で多く満たされております。
この日本においても過去から現在に至るまで業務用としての貨物車というのは、基本的にマニュアル車ですがオートマ車なるものも存在します。
近年にかけて、徐々にトラックのオートマチック仕様も見られる傾向のなかで、2tトラックのオートマ車についての細かな違いとメリット・デメリット、そしてAT限定免許でも運転が許されているのかなどについて触れていきます。
AT限定免許で運転可能な2tトラックとは?
トランスミッション車と比べ、運転操作も容易になってきたAT車仕様の2tトラック車。
コスト面でも構造上、仕様が割高になるために取り入れる企業も多くはないですが、街中などではちょくちょくと見られます。
普通自動車運転免許でMT車の免許所持であれば、2tトラックのMT車・AT車での運転が乗用車と同様に両方認められています。
しかし、所持している普通自動車運転免許がAT車限定であれば、並んで2tトラックも同じくAT車(オートマ車)まで。
すなわち、自動車免許がAT限定で運転可能な2tトラックは「2tトラックのオートマ車」ということになります。
セミオートマのトラックってなに?オートマ限定免許で運転できる?
次に先ほど触れた2tトラックオートマ車に続いて、同じ2tトラックでも「セミオートマ」というのが今高い注目を集めており、今後に向けて主流になるとも言われ始めています。
そのセミオートマなるセミオートマチック車でありますが、MT車に似たシフトチェンジレバー操作があり、簡単に言えば「クラッチペダルを自動化して無くしてしまったミッション車」と考えてもらった方が分かりやすいと思います。
さて、セミオートトマのトラックにはどの運転免許で運転できるの?ってことでありますが、こちら結論としてはオートマ限定運転免許であれば、セミオートマも同等扱いで運転できます。
オートマ車とマニュアル車の違いとは?
オートマ車はオートマチックトランスミッション、マニュアル車はマニュアルトランスミッションの略を言います。
このふたつの大きな違いは、クラッチを踏んでのギアチェンジをするかしないかの点です。
オートマ車
人間が手で操作する変速をトルクコンバータという装置にて自動に変速してもらう構造
マニュアル車
クラッチを踏んでからシフトレバーによるギアチェンジを運転者自身が行わなくてはならない仕様
この2種類はこういった違いがあります。
オートマ車のメリットデメリットとは
オートマ車についてのメリットといえばズバリ「運転操作を楽に出来る」という事にあり、各カーユーザーにとっては一番ありがたい事です。
基本的に停止時の(P)パーキング、前進走行時の(D)ドライブ、バックの(R)リバースなどを必要に応じて操作し、足元のペダル操作はブレーキ・アクセルのみ。
※乗用車においてはサイドブレーキは足での操作が主流となっており、ペダルが一つ増える事になる車両も多数あります。
《メリット》
1. 運転自体が楽である
2. マニュアル車と比較して免許を取得する難易度が低い
3. 免許を取得する際の費用を抑えれる
4. 需要が一番高いため、購入時の車種選びが豊富
《デメリット》
1. 誤操作による発進・後退事故がある
2. マニュアル車とくらべると燃費が悪くなる場合がある
デメリットとしては、マニュアル車と比べ精密部品を始めとした各装置搭載による車重が重くなり、その結果燃費が悪くなる。
近年、多数の誤操作による事故がニュースなどでよく報じられております。
バックや前進の際のシフトレバー、ブレーキとアクセル等の踏み間違いなどによる事故が悲しい事に多発しています。
この点ではマニュアル車のような場合は起きないような事故でもある事も大きな欠点でもあります。
メリット、デメリットはこういった点が挙げられます。
セミオートマ車のメリットデメリットとは
マニュアル車とくらべれば、クラッチ操作を行わないのとシフト操作も簡単なセミオートマ車。
そんなセミオートマ車にもメリットもデメリットありますので以下に振り分けました。
《メリット》
・運転が簡素化となる
見出しでも触れましたがなんと言ってもマニュアル車とくらべクラッチ操作を必要としないことがドライバーへの負担が軽減されるという簡素化ではないでしょうか。
均一化が図れる燃費走行セミオートマ車の場合、基本的には燃費消費量は安定するとされています。
ただ運転方法次第では 多少の燃費の変動も生じますが、オートマ車とくらべてみると断然燃料コストは良いとされてますね。
・AT限定免許での運転が可能
こちらも前にも触れた通りオートマ車と同じ扱いとして、セミオートマ車まで「AT限定免許」で運転が可能となっております。
《デメリット》
・意図的に燃費走行を図れない
熟練したドライバーなどによってマニュアル車の場合、燃費走行というのは意図的に行えるものでありますが、セミオートマ車の場合それができません。
オートマ車よりかは比較的一定はしてるものの、やはりマニュアル車とくらべればまだまだ及ばないというのが現状ですね。
・車両価格と修理費が高額
マニュアル車とくらべて構造上複雑な分、使用部品が多くなり購入時の価格が高額に。
そのぶん修理ともなれば当然、構造が複雑なため工費が増えるのと、使用部品が多いことで高額となります。
マニュアル車のメリットデメリットとは
マニュアル車ではクラッチを踏み、必要な動作に応じたギアチェンジを用いての運転となりますので、まさに「車を操縦・操作」しているという実感を持てます。
そのマニュアル車でもメリットデメリットはあり、それがこちらになります。
《メリット》
何よりも運転車自身によって意図的な燃費走行ができること。
必要に応じたギア変速と、必要に応じたアクセルワークとでほぼオートマ・セミオートマ車には できないことを「運転手自身で操作」で出来ます。
また近年のニュースを見て思いますが、オートマ車による誤操作の事故などでも、このマニュアル車であれば少なくとも、操作状況からして複雑であり走行が容易でないことから、意図せぬ操作ミスも少なく済むのではないかというメリットです。
《デメリット》
強いて言えば運転操作が面倒である事。
オートマ車の様なブレーキを離して転がるようなクリープ現象は無く、クラッチを踏んでギアを入れて… クラッチ調整でのアクセル調整…など、 慣れてはいてもやはりめんどくさいものです。
そして、現在日本国内で販売されている国産車でも、オートマ車の通常ラインナップがほとんどであり、マニュアル車を購入したくても購入できなかったり、出来たとしてもほぼ受注販売というのもデメリットといえます。
まとめ
日本のみならず世界のほとんどが特例を省き、ほぼオートマチック車で占められているというのが現実であります。
必要な免許を所持した上で、まだまだマニュアル車を好んで運転されてる方もおられる昨今、 各タイプ別にメリット・デメリットを踏まえた上、いろいろな意味で「安全への見極め」もして行くべきではないかと願うばかりですね。