皆さん、車のマフラーが折れるって聞いたことありますか?
実はマフラーが折れたり取れたり外れたりすることはよくある話なんです。
マフラーにトラブルがあると爆音がするだけでなく排気ガスのよる人体への影響や整備不良での交通違反にもなります。
この記事では車のマフラーが折れた時の対処法やマフラー交換の工賃や費用についてご紹介しています。
目次
車のマフラーが折れる(折れた)原因とは!
積雪地帯や沿岸部で使用されている車は融雪剤や塩害の影響で下回りが非常に錆びている個体が多いです。
下回りの腐食と聞いて多くの人は床が抜けるだったり、走行中にフレームが折れるとか物々しい事を想像するかと思いますが、実際はもっと身近な所でマフラーが折れる、排気ガスが本来の箇所以外から排出される等、トラブルとしては地味です。
ですがマフラーが折れて爆音になる事や排気漏れは車検が通らないだけじゃなく、場合によっては整備不良車として警察に止められる事もあります。
車のマフラーが破損した時の対処法
マフラーが破損した時に出来る対処というのは正直なところ、あまりありません。
例えばプラプラと道路に引きずるようであれば針金で縛るとか、ちょっとの排気漏れならアルミテープで補修するとか、本当に個人で出来る対処方法はその場しのぎの対応となり根本的な解決には到りません。
車のマフラーの交換修理はどこでできる?
ではマフラーの修理はどのように行うのかを説明します。
部分的な錆による排気ガス漏れがある場合は重症ではありません。
補修の仕方としては溶接修理を行い、その上にマフラー用の耐熱コーキング剤を使用する事で直す事が出来ます。
場合によっては耐熱のコーキング剤のみで対応が可能だったりもします。
もちろん排気ガス漏れが無ければこのまま車検を通すことが出来て、整備不良にもなりません。
ただし錆によってコーキング剤が剥がれる事もあるので注意が必要です。
マフラーが折れている場合の修理方法は2つあり、1つは折れた箇所を接合する為のパイプを使用して溶接する方法です。
折れている箇所にマフラーのパイプより一回り小さいパイプを差し込んで、接続した上で周りを溶接、コーキング剤で余計な排気漏れを食い止めて直す方法です。
比較的安価に直せますが修理としても強度を保証出来るような作業ではありませんし、このような補修を行えるお店も限られます。
ほとんどのディーラーやショップでは行わない作業です。
多くの場合は町工場で行うマニアックな修理方法です。
二つ目の修理方法はマフラーそのものを交換するわかりやすい直し方です。
マフラーが新品に変わるわけなので、溶接より長持ちしますし安心して乗り続ける事が出来ます。
その分、部品代が加わるので高額になるケースが多いです。
このような直し方は多くのお店が対応しており、ディーラーや量販店、また当然ですが町工場でも行えます。
ちなみにガソリンスタンドではマフラーの交換は行わないケースが多く、基本的には依頼しても外注作業になる場合がほとんどです。
交換の際に取り付けてあるネジが錆びてるとガスバーナーで熱を加えて取り外しますがガソリンを取り扱ってる場所ではご法度の作業になるからです。
マフラーが折れたら溶接できる?
マフラーは溶接出来ますが、錆びてしまったマフラーは溶接できません。
なので、新しいパイプを用意して切ったりつなげたりと手間や工賃がかかります。
中古のマフラーを探して新しく付け替えた方が安い場合が多いです。
車のマフラーの交換の工賃や修理費用は?
マフラーの交換工賃はおおよそ5,000~8,000円程ですが、ネジが錆びていたり取り外しにくい状況では追加で金額が発生する場合もあります。
溶接修理の場合は3,000円~5,000円ほどになります。
最もお金がかかってしまうのがマフラーの部品代で、車種やマフラーの形状で大きく違います。
安い場所だと4,000円で高い箇所だと30,000円と、かなり開きがあります。
察しが良い方は、安い箇所と高い箇所があるってどういうこと!?と思われたと思いますが、マフラーはエンジンから車体後方まで一部の外車を除きほとんどが分割されているんです。
多ければ3分割以上なんてことも。
部品代が高くなりやすい場所は排気ガスを浄化する三限触媒が取り付けられている箇所で、車の車体中央部より前方に取り付けられています。
錆による影響、たかがマフラーと言え、本当に侮れませんよね。
そこで2つアドバイスがあります。
1つはマフラーが折れてしまってからでは個人で対応するのが難しい為、予防として日頃からマフラー対応の耐熱塗装を行う事をオススメします。
塗装を行う事で直接の塩害を受けなくなり、錆が発生しにくくなります。
もちろんマフラーだけでなく、下回り全体を防錆塗装するのも良いですね。
大切なのは錆が発生する前に行う事で、錆びてからでは効果は半減です。
2つ目はガソリンスタンドや洗車場などで下回り洗浄を行う事。
付着した融雪剤や塩水が落ちて長持ちします。
無理な方は家庭用の水道で流すのもありです。
日頃から簡単な対策をしておく事で余計なトラブルを防ぐ事ができて、出費も抑えられる有効な方法なので気になる方は是非やってみて下さいね。